【鬼滅の刃】堕姫と妓夫太郎の最期が泣ける?二人の関係や死亡について紹介
大人気のうちに放送終了したアニメ『鬼滅の刃・遊郭編』。そこに登場し、主人公達を窮地に追い詰めた鬼、堕姫と妓夫太郎は、その強さもさる事ながら最期の瞬間が非常に心を打ちました。この記事では兄妹鬼の堕姫と妓夫太郎の関係や、二人の最期についてをご紹介しようと思います。
目次
堕姫とは
堕姫といえば、不動の人気の漫画作品『鬼滅の刃』に登場する、強大かつ魅力的な敵の一人。妖艶な見目と、高飛車でヒステリックな性格が読者の心を掴みました。アニメ「遊郭編」でも軽やかに帯を操る姿が魅力的だった彼女はどんなパーソナリティーなのでしょう?ここではそれに迫ってみましょう。
堕姫のプロフィール
ここでは、妖艶で残忍な鬼である堕姫のプロフィールを簡単にご紹介します。
- 名前(鬼としてふるまう時の名):堕姫(だき)
- 階級:十二鬼月(上弦の陸)(じゅうにきづき・じょうげんのろく)
- 扱う血鬼術:自在に操れる帯
- 本名(人間時代の名前):梅(うめ)
- 出身:吉原遊郭
- 家族構成:母、兄(妓夫太郎)
堕姫の特徴
堕姫は「美しさ」に非常に執着しているのが特徴です。自身の美しさを保つ為に、綺麗な女性を何人も捕らえて食っていたという残忍さを見せます。彼女を彩る花魁の衣装や、セクシーな装束なども特徴のひとつに入るでしょう。更に彼女は兄・妓夫太郎と揃った時にこそ真価を発揮し、彼に指揮を任せながら戦ったり、また二人同時に頸を落とさねば死なないという特徴があります。そして、兄に見せる甘えたな性格も大きな特徴です。
鬼滅の刃「遊郭篇」で登場する
堕姫は『鬼滅の刃』の炭治郎立志編、無限列車編に続く遊郭編に登場する鬼です。夜にこそ花開く、金と欲とが渦巻く街・遊郭において、音柱の宇髄天元率いる「かまぼこ隊」と、上弦の陸である堕姫・妓夫太郎によって「ド派手な」戦いが繰り広げられる一幕が描かれています。アニメ遊郭編では活気のある遊郭の風景から一変して、戦闘シーンでは不気味なほど暗い描写がされていたのが魅力でした。
鬼滅の刃の概要
派手なアクションシーンと遊郭の闇を巧妙に描いた「遊郭編」が織り込まれている『鬼滅の刃』はどのような作品であったか、ここで少しおさらいをしてみましょう。『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)先生が足掛け4年に渡って執筆された作品で、連載終了した今もアニメ化やグッズ化でファンの心を掴んで離しません。人を食らう「鬼」と、鬼を倒す為に結成された「鬼殺隊」との戦いを描くダークファンタジー作品となっています。
鬼滅の刃のあらすじ
日本一優しい鬼退治の物語の主役は、慈愛に溢れた性格をした、ごく普通の少年であった竈門炭治郎(かまど・たんじろう)。炭を売りながら生計を立て、家族と仲睦まじく暮らしていましたが、ある日彼が炭売りから家に戻らなかった際に物語は急転直下。家族は鬼に惨殺され、ただひとり残った妹の禰豆子(ねずこ)は鬼に変貌。しかしそれでも屈しなかった炭治郎は、運命の導きにより鬼殺隊に入隊し、妹を鬼化から救う手立てを見つける為に奮闘します。
堕姫の最期が泣けると話題に
様々な魅力に溢れる堕姫ですが、彼女は本作では「裁かれなければならない」存在。彼女の罪は到底許される事ではありませんが、しかしそんな彼女につい寄り添いたくなってしまうような最期があった事はご存じでしょうか。ここでは堕姫の、同情を禁じ得ない、涙を誘う最期と、そこに至るまでの活躍を見ていきましょう。
堕姫の最期①竈門禰豆子との戦闘
堕姫は最初、身体にヒノカミ神楽を使ってようやく彼女と打ち合える炭治郎を圧倒し、窮地に追い込みました。炭治郎がヒノカミ神楽を使った反動で呼吸すらもままならなくなった所で、怒りによって覚醒した禰豆子が姿を現します。禰豆子はより鬼に近しい姿となっており、跳ね上がった再生能力の速度と強力な血鬼術「爆血(ばっけつ)」で堕姫を追い詰めます。この爆血と、禰豆子の凄まじい身体能力により、堕姫は随分と苦戦しました。
堕姫の最期②妓夫太郎が現れる
堕姫は禰豆子にやられた傷がまだ癒え切らぬ中、駆け付けた音柱・宇髄によっていともたやすく頸をはねられてしまいます。更に宇髄は堕姫を「お前は上弦じゃない、弱過ぎる」と一蹴。反論していた彼女ですが次第に彼に敵わなくなると、遂には癇癪を起して泣き出してしまいます。そして泣きじゃくる彼女が兄を呼ぶと、彼女の体から妓夫太郎が姿を現します。かくして兄妹鬼は揃い、ここから反撃を開始していくのです。
堕姫の最期③首を切り落とされる
戦いはどんどん激化し、鬼側が優勢に立ちましたが、しかし最後は鬼殺隊が粘り勝ちし、堕姫と妓夫太郎は頸を落とされてしまいます。堕姫は善逸と伊之助の猛攻、妓夫太郎は宇髄と連携した炭治郎に、それぞれ頸をはねられています。猛威を振るっていた上弦に、ついに最期の時が訪れるのです。体が崩壊して寂しい最期を迎えるのかと思いきや、彼女らは最期の時まで騒動を起こしたのです。
堕姫の最期④最期の兄妹喧嘩
堕姫は妓夫太郎を「強さだけしか取り柄が無いのに負けたら何の価値も無い」「兄妹じゃない、血も繋がっていない」と罵ります。それを受けた妓夫太郎も「お前さえいなけりゃ人生は違っていた」と罵倒し、最期に兄妹喧嘩を始めてしまいます。それを優しく封じたのは炭治郎でした。「二人の行いは誰も許さないからこそ、二人だけは仲良くしないとだめだ」と諭された堕姫は泣きながら消えていき、最期に妓夫太郎も過去の全てを思い出して消えるのです。
堕姫と妓夫太郎の関係や最期
堕姫を語る上で欠かせないのが、彼女の兄・妓夫太郎の存在です。彼は作中で堕姫と共に残虐の限りを尽くしますが、堕姫本人には少し甘い性格をしています。妹思いの一面がある妓夫太郎ですが、そんな彼は具体的にどんな人物だったのかを確認し、そしてこの兄妹鬼の関係性をより深く掘り下げていきましょう。
妓夫太郎とは
妓夫太郎は堕姫の兄であり、彼女と同じく上弦の陸なのですが、堕姫は彼に従属するような存在であり、「上弦の陸」本体は彼のようなものです。強さは堕姫の比ではない、と宇髄やかまぼこ隊も評していました。彼は見目の良い者、恵まれた者を妬んで殺してきました。血鬼術は「血鎌」、自在に斬撃を繰り出せる他、刃に仕込まれた猛毒が相手をじわじわと死へ追いやります。どこか間延びした語尾で話し、やせ細った体が特徴的です。
妓夫太郎は堕姫の兄
世をひたすら憎んでいる妓夫太郎ですが、妹の堕姫に対しては軟化した態度を見せています。「可愛い妹が足りねえ頭で頑張った」と言いながら彼女を撫でるシーンは印象的で、尚且つ彼女を肩車した状態で「俺たちは二人でひとつだからなあ」と言い放ったシーンは、彼らの特性もあったでしょうが、恐らく妓夫太郎の本心がにじみ出ていたものなのではないでしょうか。彼は常に堕姫の事を考えて行動し、堕姫もまた兄を頼って動いていました。
2人の口喧嘩
息の合った連係プレイで炭治郎達を追い詰めた妓夫太郎と堕姫ですが、最期に頸を落とされた際には、口喧嘩をして負けた責任を擦り付け合う姿が見られます。それまではせいぜい、妓夫太郎が炭治郎に対して「鬼になったら助けてやる、仲間だからな」と言った際に「私は嫌よ!」と突っぱねる堕姫がいるくらいでしたが、最期の兄妹喧嘩は凄まじく、お互いをどこまでも貶し合っていました。
妓夫太郎の唯一の心残り
兄妹喧嘩を炭治郎に制された後、妓夫太郎は徐々に過去を思い出します。自分が虐げられて生きてきた事、妹が生まれて人生が変わり始めた事。その妹がある日瀕死の重傷を負わされて絶望した事、鬼となった事。そして最期に彼が思ったのは、妹が生まれる家が違ったら、自分と一緒に成長しなかったら、もっと違った明るい人生が送れたのではないかという事。彼は妹の性格や思想を捻じ曲げてしまった、と自責の念を覚えていたのです。
暗闇の中の堕姫と妓夫太郎
妓夫太郎は過去を思い出した後、何処とも知れぬ暗闇の中で堕姫と再会します。そこでは彼女は梅だった頃の姿に戻っていました。梅は「ここ嫌い、何とかしてお兄ちゃん」と彼に縋るのですが、彼はそんな梅に「もう俺について来るな」「お前はあっちの明るい方へ行け」と言って突っぱねます。ここでは妓夫太郎が、梅に「せめて来世では真っ当な人生を」と思っているであろう事が垣間見えます。ところが彼の言葉を梅は聞かなかったのです。
最期は仲直りをする
梅は妓夫太郎の背中にしがみつき、「絶対離れない」「何度生まれ変わってもお兄ちゃんの妹になる」と泣き喚きます。そして「離れないって約束した、忘れたら許さないわよ」と、妓夫太郎が最後の過去を思い出すトリガーを引きます。妓夫太郎はかつて梅を降りしきる雪から守りながら、「ずっと一緒だ」と約束をしており、それを遂に取り戻すに至ります。妓夫太郎は「ならばせめて地獄でも一緒に」と言わんばかりに、梅を背負って業火の中を進むのです。
堕姫の強さや能力
堕姫は妓夫太郎と共に懸命に人生を歩んできました。では彼女の強さはメンタルに依存するものだけだったのかというと、当然ながらそうではありません。そこは流石上弦の陸、柱を7人葬って来た強さは折り紙付き!という事で、ここでは堕姫の血鬼術にまつわる強さをじっくり見ていきましょう。
堕姫の血鬼術「八重帯斬り」
堕姫が武器として操るのは、腰に巻いた帯。彼女のコスチュームの特徴にもなっています。戦闘時には帯の側面で斬撃を相手に入れたり、面となっている部分で攻撃を弾いたりします。攻防優れた彼女の帯が繰り出す大きな技が八重帯斬り。帯を集めて網の目状に展開、相手の逃げ場を断ちながら鋭い帯で攻撃を放ちます。作中ではこの技で炭治郎を追い詰めますが、彼に突破されてしまいました。
堕姫は帯を自由自在に操れる
帯を操る戦闘でその強さを存分に振るう堕姫ですが、この帯は戦闘以外にも役に立つのです。自身から切り離して使役するように動かすことで、人間が通れない狭い隙間を自在に探査する事が出来、そして帯で人を絡め取れば、その中に人間を取り込んで好きな時に取り出せます。彼女はこの力で遊郭の地下に人間貯蔵庫を作り出し、いつでも人間を食べられるようにしていました。また、帯は独立して喋る事も可能になっています。
覚醒すると銀髪になる
堕姫の特徴のひとつには、長い黒髪も挙げられます。花魁姿の時は丁寧に結い上げられ、戦闘時は風になびく黒髪ですが、実はこの姿の時は彼女はまだ本当の強さを出し切っていないのです。彼女は戦闘中に柱が来た事を悟ると、各地に分散させていた帯を全て取り込みます。こうする事で堕姫は本来の戦闘能力を取り戻し、そして銀髪姿になるのです。銀から緑に移り変わる特徴的な髪色の姿こそが、彼女が真価を発揮する状態なのです。
堕姫の最期に対する世間での評判や人気
堕姫は何処までも許されない事をした鬼でした、しかしそんな彼女が迎えた最期は非常に読者の心を捕らえて離しません。兄妹愛を垣間見る事の出来る彼女の最期に、世間はどんな声を寄せたのでしょう?ここでは彼女の最期に心打たれたファンのコメントを少しだけご紹介致します。
例え喧嘩をしたとしても、兄妹はずっと二人で仲良く居て欲しい!という声が非常に多かったのが特徴的です。兄は常に妹の事を考え、妹も常に兄の事を思っていた二人、来世では幸せな生を受けることを願います。炭治郎と禰豆子とはまた違った兄妹愛が見られるのがポイントです。
人生とことん恵まれずに、鬼への道を歩んでしまった堕姫と妓夫太郎。それでも二人で居れば大丈夫だと互いを思いやって生きてきた様が尊い!という意見もありました。彼らがもし環境にも人間関係にも恵まれていたら、どんなにその人生は変わっただろうと思いを寄せたくなったのではないでしょうか。
堕姫がもしも〇〇だったら
堕姫は100年程花魁の姿で生きてきたという経歴がありますが、それが例えば他の職業に就いていて、貴方の隣で堂々と生活しているとしたら?ここではそんな仮説を現実に近づけるべく様々な考察をしていこうと思います。遊郭編は終わってしまいましたが、我々はまだまだ想像力をド派手に膨らませていきましょう!
堕姫「彼女」篇
「私を待たせるとはいい度胸ね、無惨様でもお兄ちゃんでもない癖に!」待ち合わせの時間に2分程遅れた事を大いに叱責される事から始まる彼女とのデートは波乱の連続?高級レストランじゃないと嫌だと駄々をこね、一緒に映画を見ていても「つまんない」と一蹴。会話をしても「もっと面白い事言えないの?」の連続。最後には「私の隣を歩けるだけでも光栄だと思いなさい」の一言。全ては堕姫様の言う通り、になりそうです。
堕姫「カフェの店員」篇
「あそこのカフェにはとんでもない美人がいる」と評判なのですが、その実情は「何で私がお前に給仕しなくちゃいけないのよ!コーヒー豆だけくれてやるから挽いて飲めばいいじゃない!」という、接客とは程遠いもの。その都度奥から「もう少しサービスしてやれよなぁ」と妓夫太郎の声が響きますが、彼も彼で堕姫にクレームが飛べば「可愛い妹が接客してやってんのに何だその言い様はぁ?」と睨みを利かせてきそうで厄介です。
堕姫「会社の後輩」篇
「先輩ここ解らないんですけどぉ」と書類を山のように持ってきて、さも当然のようにデスクへ置いていく堕姫。言外のうちに「仕事は全部お前がやるよな?」と圧を利かせてくるかのようです。その間に堕姫は優雅な昼休みを楽しみ、そして華麗に定時上がりを決めて「お兄ちゃん買い物付き合って」と兄まで連れて退勤。職場に敵は居ませんが、それは全て彼女の恐怖政治によるもの。無敵の後輩を得るのはいいですが、苦労しそうです。
堕姫の最期は兄妹愛が感じられる感動的な最期だった
『鬼滅の刃』遊郭編にて大活躍をした堕姫の最期に着目して魅力を掘り下げてきましたが、まさかの涙を誘う結末に感動したファンも多かったのではないでしょうか。炭治郎や禰豆子が描くものとは違った兄妹愛の深さに心を打たれた事と思います。遊郭編は8巻の終わりから11巻にかけて読めるお話です、是非これを機会にもう一度お読みになられてはいかがでしょうか?
この記事のライター
鳥巣 卓哉
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