【呪術廻戦】真人の領域展開を考察！恐るべき能力や術式についても

『呪術廻戦』で敵として呪術師の前に立ちはだかる真人は、人の負の感情から生まれた特級呪霊です。皮膚はつぎはぎだらけで、黒いローブで体を覆っています。生まれたばかりですが、体は青年。能力が高く、驚異的な成長速度で知識や知恵を吸収し、黒閃も習得しています。偽夏油と手を組み、呪霊達のリーダー的存在。呪いが支配する世界を作りたいと考えています。ストーリーの最初の頃は、まだ領域展開を使えませんでした。

真人は生まれたばかりなので、無邪気で子供っぽい印象を受けます。表面上は人間にも優しく接しますが、本性は冷酷非情です。人間の命を弄ぶようなところがあり、戦いも楽しんでいます。しかし仲間の呪霊には、家族のように接します。真人は虎杖が初めて殺意と憎しみを抱いた相手です。

『呪術廻戦』は、2018年から「週刊少年ジャンプ」にて連載が開始されました。原作者は芥見下々（あくたみげげ）。幅広い年代に支持され、あっという間に人気作品になりました。『呪術廻戦』は呪霊を呪術師が倒していくストーリーです。テレビアニメの１期は2020年10月から2021年３月まで放送され、2021年には映画が公開されて大ヒット。2023年からは２期の放送が決定していています。

祖父が亡くなった日に、虎杖の学校で呪いが広がります。虎杖は呪術師である伏黒と共に、呪霊に襲われている先輩を助けます。しかし伏黒も負傷してしまい、為す術がない虎杖は封印が解かれた「両面宿儺の指」を飲み込みます。宿儺の力を得て先輩を救うことができましたが、宿儺の器となった虎杖は呪術師から死刑を宣告されます。しかし五条の提案により、死刑は全ての宿儺の指を飲み込んでから行うことになりました。こうして虎杖は呪術師として生きることになるのです。

真人は無邪気で子供っぽいですが、能力は高く、特級呪霊なため相当な強さです。呪術師にとっては手ごわい存在です。そんな圧倒的強さを持つ真人の能力や術式、そして領域展開を考察します。

真人の「無為転変」は、シンプルですが恐ろしい術式です。手で相手の魂に触れると、相手の肉体と魂の形を思うがままに変形させることができます。変形させられた者は、真人の操り人形になります。手で相手に触れなければ発動させることはできませんが、防御することはほぼ不可能なのがこの術式の強さです。この能力は自分自身も変形させることが可能で、体を再生することもできます。

真人の領域展開は、「自閉円頓裏（じへいえんどんか）」です。領域内で自閉円頓裏を発動させると、無為転変が必ず相手にヒットします。領域展開を無効化できる能力がなければ、敗北は決定。確実に死が訪れます。領域展開は大量に呪力を消費するので、真人が領域展開を習得したばかりの頃は、回復するのに10日もかかりました。

改造人間は、真人の無為転変によって魂を変形させられた者です。呪霊ではなく人間なので、能力がない一般人にも見ることができます。サイズも様々で、手のひらサイズのものや10メートル以上の改造人間もいます。手のひらサイズのものは、いつでも取り出せるように真人の体の中に携帯しており、真人が吐き出すことにより取り出すことができます。この改造人間を使って呪術師を攻撃したりします。

真人の「多重魂（たじゅうこん）」は、二つ以上の魂を合わせる技です。そこから「撥体（ばったい）」という技につながります。撥体は多重魂によって起こった拒絶反応を利用し、魂の質量を爆発的に高めて相手にぶつける技です。撥体をおとりとして使うこともできます。真人は虎杖との戦いで使っていました。

真人は黒閃を習得し、魂の本質を理解して進化を遂げます。それが「遍殺即霊体（へんせつそくれいたい）」です。強さは以前よりも別次元。体の強度が増しているため、通常の攻撃は効きません。虎杖の打撃も全く通用しませんでした。遍殺即霊体は両手は元の姿のままなので、「無為転変」が使えます。恐ろしいほどの強さになった真人。この状態の真人を倒すには、最大限の黒閃を放つしかありません。

偽夏油と行動を共にし、呪霊達のリーダー的存在の真人。好奇心旺盛な真人は、人間にも気さくに近づきます。そして敵には容赦せず、改造人間は駒のように扱います。ここからは主に真人が深く関わったキャラを三人紹介します。

真人にとって虎杖は天敵です。虎杖は宿儺の器であるため、無為転変を防ぐことができ、真人の魂に直接ダメージを与えることができます。領域展開を使えば宿儺にも技がヒットしますが、宿儺の怒りを買い、領域展開を粉砕されてしまいます。真人にとって虎杖は、最悪の相手。また虎杖も目の前で吉野順平を真人の無為転変によって殺されてしまい、真人を憎んでいます。

真人は偽夏油と呪霊達と手を組み、いつも偽夏油と行動を共にしています。好奇心旺盛でどんどん知識を吸収したい真人に、偽夏油はアドバイスを送ることもあります。作者によると、真人は偽夏油のことを「物知りな呪術師」と思っているそうです。仲間という意識はなく、お互いの目的のために一緒にいる関係です。

真人はいじめられていた吉野順平に優しく近づき、吉野順平の信頼を得ます。しかし真人は吉野順平のことを、虎杖を追い詰める駒とか考えていませんでした。虎杖は吉野順平を救おうとします。虎杖の説得により、吉野順平は正しい心を取り戻すのですが、真人の無為転変により変形され、虎杖の目の前で死亡します。そのため、虎杖は真人のことを憎んでいるのです。

生まれたばかりでありながら、知識や技をどんどん吸収していき、領域展開も使えるようになった真人。穏やかな表情で優しそうな印象を受けますが、呪霊なので性格は冷酷です。ここからは真人を演じた声優を紹介していきます。

『呪術廻戦』の真人の声優は、島崎信長さんです。声優を意識するようになったのは、『新機動戦士ガンダムW』の再放送を観て、主人公を演じた緑川光さんがきっかけです。高校卒業後に歯科医を目指しますが、「一番やりたいことは声優ではないか」と思い、「第1回81オーディション」に参加します。最終選考まで残りますが落選。しかし素人にも関わらず最終選考まで残ったので、訓練を積んで声優を目指します。2008年に青二塾東京校第29期に入所。2009年に『戦場のヴァルキュリア』にて声優デビューを果たします。

虎杖と七海との戦いで領域展開を使えるようになった真人は、ますます手強い存在になりました。真人の領域展開には、１級呪術師の七海も苦戦して、虎杖に助けられています。そんな真人の領域展開を、世間ではどう思っているのでしょうか。

真人の領域展開は、無数の手が出てきます。この手から魂を守らなければなりません。とても不気味ですが、真人の領域展開が好きという意見がとても多かったです。また、声優の島﨑さんの声と演技も素晴らしいという声も多々ありました。真人は冷酷ですが、人気があるキャラでもあります。

真人の領域展開は大きく開けた口から手が見え、領域内も無数の手で埋め尽くされています。次々と手が出てくるシーンは、見入ってしまうほど引き込まれます。手が強調されている真人の領域展開はとても不気味ですが、何度でも見たくなります。真人は絶体絶命のピンチを、領域展開を発動させて切り抜けることができました。

虎杖と七海は真人を追い詰め、真人の頭に「死」がよぎります。しかしその時に真人は領域展開を発動させます。領域展開によって今後は七海がピンチに。しかしそれを虎杖が救います。真人の天敵の虎杖がいなかったら、七海は危なかったです。

領域展開の無数の手から逃げる虎杖と七海。七海一人だけが領内に閉じ込められてしまいます。圧倒的な真人の強さに絶対絶命の七海。多くの人が七海の死を思い浮かべたかもしれません。しかし虎杖が真人の領域展開を突き破って入ってきます。虎杖は宿儺の器のため、逆に真人がやられてしまいます。ここに虎杖がいて良かったと思えたシーンです。

虎杖と七海の見事な連携攻撃により、真人は追い詰められます。そして「死」を意識した時、領域展開に目覚めました。虎杖と七海はここで真人を倒しておきたかったのですが、できませんでした。しかし二人の連携プレーは真人に攻撃させる隙を与えず見事でした。七海も虎杖の成長を嬉しく思っていたでしょう。

真人の領域展開は、「自閉円頓裏」です。領域展開を発動させると必ず無為転変がヒットします。真人は虎杖と七海との戦いで追い詰められて、領域展開に目覚め、発動させました。無数の手で埋め尽くされている領域内はとても不気味です。領域展開を発動させると宿儺の魂にも触れることができますが、圧倒的な強さの宿儺に逆に真人の命が危険になるため、虎杖には手も足も出ませんでした。