【呪術廻戦】夏油傑の過去を紹介!五条との関係や呪詛師になった理由も
『呪術廻戦』の夏油傑は、呪術師たちの敵として登場します。しかし、夏油傑には、闇落ちするだけの辛い過去がありました。夏油傑の過去から、彼が呪詛師となってしまった理由ついて詳しく説明します。また、五条悟との関係や、偽夏油の正体についても紹介します。
夏油傑とは?
夏油傑のプロフィール
『呪術廻戦』の夏油傑は、2月3日生まれの水瓶座です。享年は27歳で、生きていれば28歳になっています。身長は184cm程度ですが、体重は不明です。趣味は格闘技で、好物はざる蕎麦です。呪術高等専門学校の学生でしたが、闇落ちして呪詛師となってしまいました。
呪術廻戦の概要
『呪術廻戦』は、週刊少年ジャンプで連載中のダークファンタジー漫画です。コミックスは2022年8月に最新刊の20巻が発売され、デジタル版を含んだ累計発行部数は7,000万部を超しています。『呪術廻戦』の舞台は現代の日本ですが、作中には呪霊と呼ばれる化け物が登場します。この呪霊を祓うのが呪術師と呼ばれる人たちで、呪霊と呪術師によるバトルがメインに描かれています。
呪術廻戦のあらすじ
主人公の虎杖悠仁は、学校に現れた呪霊を祓うため、「宿儺の指」と呼ばれる呪物を食べてしまいます。宿儺が受肉した虎杖は処刑されそうになりますが、残り19本の宿儺の指をすべて食べるまで、執行猶予が与えられます。呪力が備わった虎杖は呪術高等専門学校に転入し、呪術師としての任務をこなします。呪術師となった虎杖は同級生の伏黒恵や釘崎野薔薇たちと、呪霊や呪詛師に立ち向かっていくのでした。
夏油傑の過去〜五条との任務〜
夏油傑の過去が描かれたのは「懐玉編」
夏油傑は呪術高等専門学校の出身で、五条悟とは同級生の関係でした。その学生時代が描かれたのが、「懐玉編」と呼ばれているストーリーです。「懐玉編」は『呪術廻戦』の8巻に出てくる話で、五条悟に焦点を当てた過去の話になっています。メインは五条悟ですが、夏油傑の学生時代もしっかり描かれています。ちなみに、この「懐玉編」は、『呪術廻戦』9巻の「玉折編」と対になっています。「懐玉編」は五条悟がメインの話ですが、「玉折編」では夏油傑に焦点が当てられています。
過去①五条悟と夏油傑は最強の二人だった
五条悟と夏油傑は、ただの同級生よりはもっと深い関係でした。五条悟は夏油傑のことを、唯一の親友だと言っています。2人は性格や考え方が違うため喧嘩ばかりしていましたが、心の中ではお互いを認めあっていました。そんな五条悟と夏油傑はそれぞれが力のある呪術師で、2人合わせて最強だと言われていました。そのことを2人も自覚しており、自分たちで「俺達(私達)は最強」だと言っているシーンもあります。
過去②五条傑と夏油傑に与えられた任務
五条悟と夏油傑は学生時代、天内理子という少女を守る任務を与えられます。天内理子は「星漿体(せいしょうたい)」と呼ばれる存在で、天元と同化する運命にありました。しかし、天元と天内理子の同化を阻止しようとする者たちが、天内理子の命を狙っていたのです。2人に与えられた任務は、天内理子が天元と同化する当日まで、彼女の命を守るというものでした。
過去③盤星教「時の器の会」の企み
天内理子の命を狙っていたのは、呪詛師団体である「Q」と、宗教団体である盤星教の「時の器の会」でした。呪詛師団体の「Q」は呪術界の崩壊を目論んでいるため、天元と星漿体の同化を阻止して天元を暴走させようとしていたのです。しかし、「時の器の会」は呪詛師とは関係のない、天元を信仰している非呪術師たちの集まりでした。彼らは星漿体を不純物とみなしており、天元との同化を嫌っていました。
「時の器の会」は天元と星漿体の同化を阻止しようとしますが、信者たち自身は何の力もない人たちです。しかし、資金力には余裕があったため、外部の殺し屋を雇い、天内理子を始末させようとします。そこで雇われたのが、「術師殺し」ともいわれていた殺し屋の伏黒甚爾でした。
過去④天内理子を守る五条悟と夏油傑
天内理子の護衛を始めた五条悟と夏油傑は、さっそく「Q」の戦闘員に襲われます。しかし、2人は「Q」の戦闘員をあっさり撃退し、「Q」はその後瓦解してしまいます。しかし、その後も天内理子の命を狙って、フリーの呪詛師たちが襲ってきました。
フリーの呪詛師たちが集結したのは、伏黒甚爾の企みのせいでした。伏黒恵甚爾は呪詛師の専用サイトで、天内理子に3,000万円の懸賞金をかけたのです。このサイトを見た呪詛師たちは、懸賞金目当てで天内理子を狙い始めます。しかし、これらのフリーの呪詛師たちも、五条悟と夏油傑が見事に撃退してみせました。
過去⑤拉致される黒井美里
襲ってくる呪詛師から天内理子を守ることには成功した五条悟と夏油傑でしたが、その隙に天内理子の召使いである黒井美里が拉致されてしまいます。黒井美里の引き渡し場所が沖縄に指定されたため、五条悟と夏油傑は天内理子を連れて沖縄を訪れます。そこで2人は黒井美里を取り返し、しばし沖縄観光を楽しむのでした。
過去⑥親交を深める五条・夏油・天内
黒井美里を取り戻した五条悟と夏油傑は、そのままの足で天内理子を天元のもとへ送り届ける予定でした。しかし、天内理子の思い出作りのために、わざわざ滞在期間を伸ばして沖縄観光を楽しみます。このわずかな観光の中で、五条悟と夏油傑は天内理子と親交を深めました。
また、この沖縄観光を楽しんだ天内理子の考え方にも、少し変化が訪れます。天内理子はそれまで、自分が天元と同化することを当然のものだと思って育ってきました。しかし、この観光を通してその考え方に徐々に疑問がわき、天元との同化に迷いが生じてきたのです。
過去⑦伏黒甚爾の作戦
天内理子と天元が同化する当日、一行は無事に呪術高等専門学校の結界内に入ります。そこで五条悟が術式をといた瞬間、伏黒甚爾が五条悟の体を貫きます。伏黒甚爾が天内理子に懸賞金をかけたのは、五条悟の体力を削ぐことが目的でした。3日間ずっと術式を使っていた五条悟は極度の疲労状態にあり、結界に入った瞬間に気をゆるめてしまいました。計画通り事を進めた伏黒甚爾は、この一瞬の隙を逃さず、五条悟の襲撃に成功したのです。
過去⑧伏黒甚爾に敗北する五条と夏油
伏黒甚爾に刺された五条悟ですが、その一撃では倒れませんでした。夏油傑に天内理子をまかせ、1人で伏黒甚爾に立ち向かいます。しかし、伏黒甚爾の特級呪具によって全身をめった刺しにされ、死亡してしまいました。夏油傑は天内理子を天元のもとへ送り届けますが、そこで天内理子は伏黒甚爾に銃で撃たれます。夏油傑は怒りのまま伏黒甚爾に挑みますが、力の差は大きく、体を深く刺されて倒れてしまいました。
過去⑨天内の死亡
天内理子は天元との同化の寸前、本当はもっと皆と一緒にいたいと夏油傑に本心を打ち明けます。五条悟と夏油傑は、初めから天内理子の意思を尊重するつもりでいました。天内理子が天元との同化を拒否した場合、同化はなしだと2人で話し合っていたのです。普通に生きると決意した天内理子は、笑顔で夏油傑の手を取ろうとします。しかし、次の瞬間、天内理子は伏黒甚爾に頭を撃ち抜かれて死亡したのでした。
過去⑩覚醒した五条に敗北する伏黒甚爾
天内理子を殺し、夏油傑も倒した伏黒甚爾の目の前に、殺したはずの五条悟が現れます。五条悟は瀕死状態で反転術式の会得に成功し、自分の体を再生させたのです。反転術式を使えるようになった五条悟には、さすがの伏黒甚爾もかないません。覚醒した五条悟によって伏黒甚爾は死亡し、五条悟は盤星教に送られた天内理子の遺体を取り戻しに行ったのでした。
夏油傑の過去〜呪詛師になった理由と百鬼夜行〜
過去①九十九由基との出会い
天内理子の死後、夏油傑の「非術師を守る」という信念は揺らいでいました。そんなとき、夏油傑は特級呪術師の九十九由基と出会います。九十九由基は、自分の目的が呪霊が生まれない世界を作ることだと夏油傑に語ります。
呪術師からは呪霊が生まれないことを聞いた夏油傑は、思わず「非術師を皆殺しにすればいい」と言ってしまいます。しかし、九十九由基はそのセリフを咎めることなく、肯定してしまいました。九十九由基に自分の考えを肯定されたことで、夏油傑の「非術師を皆殺しにする」という思いがさらに加速してしまうのでした。
過去②非術師を惨殺し闇落ち
ある日任務で訪れた村で、夏油傑は呪術師の少女2人が非術師に虐待されていることを知ります。その状況を知った夏油傑は、非術師は守るべき対象ではなく排除する存在だという答えを出しました。そして、夏油傑は村の非術師112人を殺害し、闇落ちしてしまうのでした。
過去③百鬼夜行事件
闇落ちした夏油傑は呪術高等専門学校から離れ、自分の考えのもとに行動を起こします。非呪術師を皆殺しにするため、新宿と京都にそれぞれ1,000体ずつの呪霊を放ったのです。これが、百鬼夜行事件と呼ばれる大規模テロです。しかし、夏油傑は乙骨憂太との戦いに敗れ、右腕を失ってしまいます。
過去④五条悟に殺される
乙骨憂太のもとからなんとか逃げた夏油傑でしたが、そこへ五条悟が現れます。もう逃げ切れないと悟った夏油傑は、五条悟と最後の会話をし、彼に殺されます。五条悟に何か言われた夏油傑は、笑いながらこの世を去ったのでした。
夏油傑の現在や偽夏油の正体
現在の夏油傑は偽物だった
百鬼夜行事件で、五条悟は闇落ちした親友を止めるため、自らの手で夏油傑にとどめを刺します。しかし、それから数年後、殺したはずの夏油傑が五条悟の前に現れます。この夏油傑は死体に脳を移植された存在で、偽物であることがわかっています。
偽夏油と真人たちの関係
真人は特級呪霊の1人で、人間を駆逐して呪いが反映する新世界を作ろうとしていました。同じ目的を持った呪霊には、漏湖や花御、陀艮などがいます。真人たちは自分たちが望む世界を作るため、偽夏油と手を組みました。しかし、偽夏油と真人たちは本来の目的が異なり、真人も完全に偽夏油を信用していたわけではありませんでした。そして、真人が見抜いていたとおり、偽夏油は利用価値がなくなった真人をあっさり裏切り、呪霊操術で吸収してしまうのでした。
偽夏油の正体
渋谷事変の際、偽夏油の正体は加茂憲倫ではないかといわれることがありました。しかし、その後、偽夏油の正体は羂索(けんじゃく)という呪詛師であったことが判明します。加茂憲倫も、羂索によって体を乗っ取られた1人だったのです。羂索は1,000年以上も前に存在した呪詛師ですが、それ以外の詳しいことは明らかになっていません。
夏油傑に対する世間での評判や人気
『呪術廻戦』の中では、夏油傑はどうしても悪役として扱われます。しかし、夏油傑が闇落ちしてしまったことには原因があり、根っからの悪人というわけではありませんでした。そんな夏油傑のことを理解しているファンにとっては、彼が悪役扱いされてしまうことに辛さを感じるようです。
主人公とは敵対する位置にいる夏油傑ですが、『呪術廻戦』の中でも人気が高いキャラです。ツイッターでこちらのコメントを残した人は、夏油傑見たさに映画館に20回も足を運んだということです。アニメ第2期で、夏油傑を見るのを楽しみにしている人も多かったです。
本物の夏油傑は好きでも、偽夏油は嫌いだという声も上がっていました。偽夏油は外見こそ夏油傑のままですが、中身はまったくの別人です。そのため、本物の夏油傑のような魅力を感じないのでしょう。また、偽夏油が嫌いな人に、本物の夏油傑を嫌いになってほしくないと言っている人もいました。
夏油傑の過去は悲惨だった
夏油傑はもともと真面目な呪術師でしたが、過去の辛い経験から闇落ちしてしまいます。夏油傑が闇落ちしてしまった原因を思えば、ただの悪役というイメージとはまた違った人物像が見えてくるでしょう。本物の夏油傑の過去を知りたい人は、ぜひ『呪術廻戦』の8〜9巻、そして0巻を読んでみてください。
この記事のライター
NR4712
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