【ハンターハンター】トンパはハンター試験の新人潰し？魅力や実力を紹介

『ハンターハンター』に登場するトンパは、何回もハンター試験を受けているキャラです。『ハンターハンター』の主人公であるゴン達が受験したハンター試験にもトンパは受験生として参加していました。トンパはどうして、毎年不合格となっているにもかかわらずハンター試験を受けているのでしょうか？まずはトンパのプロフィールからご紹介していきます。

トンパは、『ハンターハンター』に登場した頃の年齢が44～45歳と推測される中年男性です。長年の経験をもとに、ハンター試験に対する知識や、状況を読み取る能力などには優れているようです。『ハンターハンター』ではサブキャラの立ち位置なのでこれといった特徴や情報はありませんが、ハンター試験ではメインキャラであるゴン達との絡みも多く、サブキャラの中では印象に残りやすいキャラです。トンパのキャラクターソングも制作されました。

ここで少し『ハンターハンター』について振り返りをしていきたいと思います。『ハンターハンター』は、1998年から『週刊少年ジャンプ』で連載されている、冨樫義博氏の人気バトル少年漫画です。激しいバトルが魅力の作品で、衝撃的な描写も多いですが、たくさんのファンに親しまれています。様々な事情により休載も多く、2022年5月現在は長期休載となっていて、多くのファンが連載の再開を楽しみに待っています。

『ハンターハンター』はテレビアニメも制作会社を変えて2つのテレビ局で放送された作品で、1999年からはフジテレビ系で、2011年からは日テレ系で放送されました。

主人公であるゴン=フリークスは、世界中でも指折りのハンターであるジン=フリークスの息子です。父親は死亡したとして従妹叔母のミトに育てられていたゴンは、ある時危険から救ってくれたハンターのカイトによって、父親が生きていることを知りました。こうしてハンターという職業に憧れを抱いたゴンは、父親と同じハンターの道を進むことになりました。ハンターとなって父親に会うことを目的に、ゴンは仲間やたくさんのハンター達と関わっていき、成長しながら困難へと立ち向かっていきます。

ハンター試験の常連であるトンパは、新人潰しの異名が付けられていました。10歳の頃からハンター試験を受け続けているトンパは、いつからか脱落していく受験生を見て楽しいと感じるようになり、脱落者を傍観して楽しむことを目的にハンター試験を受験するようになりました。そして、新人を潰すことに生きがいを感じるようになったのです。

ゴン達がハンター試験の会場につくと、トンパが話しかけてきました。新人に優しく声をかけるトンパは、コミュニケーション能力がとても高く感じます。会話の中でトンパは、10歳の頃から35回もハンター試験を受けていると語っていました。

トンパの新人潰しの方法は、定番としては1次試験が始まる前に強烈な下剤を飲ませることでした。新人ににこやかに話しかけたトンパは、親切そうに飲み物を手渡します。この飲み物には強烈な下剤が入っていて、3日間はトイレ通いになるそうです。キルアはこの下剤入りジュースを何本も飲んでいましたが、日ごろから訓練しているため平気でした。下剤が仕込まれていることを知りながら飲んでいたようです。

トンパは下剤入りの飲み物以外にも、ハンター試験中は言葉巧みに他のハンターを使いながら新人を脱落させたり、あらゆる手段を講じて足を引っ張ったりしていきます。毎回内容や試験場所が異なるハンター試験にもかかわらず、こうして様々な方法で足を引っ張ったり脱落させることができるトンパは、頭の回転や知識力など、実はとんでもなく秘めた能力を持っているのではないかと思わされます。

ゴン達が受験したハンター試験は287期です。ジンが受けたハンター試験は267期なので、20年前ということになります。トンパは35回目のハンター試験だと話していたので、20年前のハンター試験にも参加しているということになります。

ジンが受験したハンター試験では、トンパは15回目の受験になっている計算です。ですので、すでに脱落者を見て楽しむようになっていたと考えられるため、ジンにも下剤入りの飲み物を手渡したり、足を引っ張ろうと画策していたのではないかと思います。ゴンは優しい少年なので、変な味がするとトンパに教えてあげていましたが、もしもジンが下剤入りの飲み物を口にしていたらそうはいかないでしょう。きっとトンパは仕返しをされていたと思います。

下剤入りの飲み物ではなく、トンパが足を引っ張ろうとしても、ジンであればそんな罠には引っかからなかったでしょう。おそらくトンパはジンに対する妨害は諦めたものと考えられます。

ここからは、トンパの魅力や実力について考えていきましょう。ハンター試験の中でのトンパの戦闘シーンはありませんでした。いくら途中棄権を前提に受験しているトンパとはいえ、死亡することもあるハンター試験を35回も受験し続けているのですから、それなりに実力はあるのではないかと考えられます。

10歳の頃からハンター試験を受け続けているトンパ。最初は純粋にハンターになろうとしていたのかもしれません。ですが今は、脱落者を見て楽しむことを生きがいにハンター試験を受験しています。試験会場に辿り着ける人も少ないと言われており、命を落とすかもしれないハンター試験にもかかわらず、生きがいのためだけに毎回ハンター試験を受験しているという、そんなトンパの人生が魅力的だと感じるファンもいるかもしれません。

トンパは、才能にあふれた若者が絶望する様子や、死の瞬間を見ることができる最高のショーとして、ハンター試験を楽しむためだけに受験しているのだと言っています。このような言動からもわかる通り、トンパの性格は非常に歪んだものとなっているのが特徴です。また、アモリ3兄弟にも言われていますが、人の弱点を見抜く能力があるのもトンパの特徴です。弱点を見抜いてえぐる、とても卑劣なトンパの特徴であり性格です。これが魅力的だと感じるファンがいるのかはわかりません。

ただし、ハンター試験に合格する気がないため、とても割り切った性格であることもうかがえるトンパは、危険だと思ったら身を引くことができます。たとえそれが足を引っ張ることだったとしても。身の危険を感じる能力的な部分は、魅力を感じるファンもいるかもしれません。

言葉巧みに陥れるシーンが特徴的なトンパですが、ハンター試験の中で発してきた台詞の中には、名言としてファンの心に刻まれている台詞もあるようです。その中から、2つの名言と言われる台詞をご紹介します。

トンパの台詞①は、3次試験のトリックタワーでの台詞です。トンパは意気込んで戦いの場に足を進めていきましたが、突然土下座をして勝負に負けました。チーム戦だったので、その行動にレオリオが怒りをむき出しにしましたが、それに対するトンパの台詞です。

トンパの台詞②は、4次試験のサバイバルでレオリオを騙した際のトンパの台詞です。具合が悪いふりをしたトンパは、心配したレオリオが薬を渡した時にレオリオのプレートを奪いました。トンパらしいやり口ですが、この後クラピカに激しく仕返しされてしまいました。

トンパはいつも卑怯なやり方で試験をくぐり抜けています。1次試験のように、持久力を試される試験などは、他人を脱落させることはあってもきちんと自分の足で最後まで走り続けてはいたので、それなりの実力があることは確かです。ですが、強敵からは逃げようとしたり、ヒソカやイルミには絡まないようなところを見ると、念能力はないものと考えられます。今後、念能力をつけて強くなったトンパが再登場したら、ファンの間でも話題で盛り上がるのではないでしょうか。

ハンター試験の1次試験会場で、パソコンを抱えたエリートおぼっちゃま風の男性・ニコルが登場しました。トンパが下剤入りの飲み物を手にしながら声をかけると、パソコンを開いて何やら調べ始め、ハンター試験でのトンパの成績や新人潰しという異名を口にしていました。いったいどのような人物なのでしょうか？ここからはニコルについて解説していきます。

ニコルは、自称成績トップでスポーツもトップレベルと言っていた、自分以外を見下しているかなり傲慢な性格が特徴の青年です。話し方はとても礼儀正しく見えますが、その内側はまったくそうではありませんでした。自称スポーツでもトップのニコルでしたが、1次試験ではかなり疲弊していたところに、トンパやアモリ3兄弟による精神攻撃を受けて脱落した人物です。

ニコルがパソコンでトンパの情報を調べられた理由として、次の4つが考えられます。

まず考えられる理由として、トンパの情報がネット上に流れていたから調べられたのではないかということです。トンパは毎回新人を潰して楽しんでいます。潰された新人はトンパに対して悪い印象を持っていることは間違いないでしょう。そんな受験生達がトンパに対する悪い評判を、ネット上の掲示板などに書き込んでいることは十分に考えられます。ニコルはそのようなところから情報を集めたのかもしれません。

ハンター試験は、公に公表されている試験です。ゴンがハンター試験の情報を知っていたことなどから、ハンター試験の公式サイトのようなものがネット上で存在していて、誰でも見られるようになっているのかもしれません。そのサイトに受験生の成績なども掲載されていて、ニコルがそこから情報を集めたことも考えられます。

ゴン達が受験した287期のハンター試験の1次試験会場は地下100階でした。しかも部屋ではなく、配管がむき出しの地下道のような場所です。通常で考えれば、地下100階でネット回線がつながるとは考えにくく、パソコンを持参してもネットで調べることは不可能だと考えられます。ニコルがパソコンでトンパの情報を調べられたのは、事前に調べた情報がパソコンに入っていたからなのではないでしょうか。

ファンの間では、ニコルのパソコンはただのはったりなのではないかと考察する人もいるようです。予備バッテリーやケーブルを持っている描写がないことからこのように考えられるようです。パソコンを持っていることで、ニコルが受験生の情報を持っているという印象を植え付けて、トンパだけでなく受験生全員を牽制する目的があったのではないかと考えられています。

アニメ『ハンターハンター』でトンパの声を担当した声優は2人います。ここからは、アニメ『ハンターハンター』の1作目と2作目でトンパを演じた声優2人をご紹介していきます。

1作目のアニメ『ハンターハンター』でトンパの声を演じた声優は、小和田貢平さんです。小和田貢平さんのプロフィールや声優としての主な出演作品をご紹介します。

小和田貢平さんは、声優だけではなくナレーションも担当していて、俳優として舞台やドラマなどでもご活躍されています。

アニメ『ハンターハンター』の2作目でトンパの声を演じた声優は、桜井敏治さんです。桜井敏治さんのプロフィールや声優としての主な出演作品をご紹介します。

トンパについて様々な観点から考察してきましたが、ここからはファンのトンパに対する評判について見ていきます。

トリックタワーでの多数決について、トンパの考察から哲学を学んだというツイートがありました。トンパは35回のハンター試験での経験や、それまで生きてきた知識などから、とても頭のいいキャラだったと言えます。新人潰しとしてとても卑怯な面が特徴的なトンパですが、そんなトンパの導き出す意見からは、深いものを感じます。

率直にトンパに腹が立ったファンも多いようです。物語の中でのトンパの行動にはとてもやきもきさせられました。

トンパのようなクルーがいたことで、アトラクションを楽しんだファンもいるようです。トンパは人をイラッとさせるキャラではありますが、どこか憎めないキャラでもあります。

『ハンターハンター』の物語の中ではハンター試験で登場したトンパ。なんと、ハンター試験を35回も受験し続けているトンパは、新人潰しを生きがいにしているキャラでした。合格する気はないと言っているトンパですが、試験会場に辿り着くのも難しく、死亡する可能性のあるハンター試験で毎年生きて参加しているのですから、実はとても優れた能力を持っているのかもしれません。望みは薄いですが、今後再登場することに期待がかかるトンパです。