【ハンターハンター】メルエムとコムギの感動のラストとは?二人の関係を解説
ハンターハンターにてメルエムとコムギの最期のシーンが描かれるととても感動的で多くのファンが涙をこらえきれませんでした。本記事ではハンターハンターに出てくるメルエムとコムギの出会いから関係性をまとめ、お互いにとってどのような存在だったのかについて解説します。
メルエムとコムギとは?
まずはメルエムとコムギがそもそもどんな人物だったのか、その概要についてまとめていきます。キメラアント編にて最重要人物であった2人は一体どのような性格をしていたのでしょう。また、2人のプロフィールをまとめる他にメルエムとコムギが登場するハンターハンターという作品についてもおさらいを兼ねて解説していきます。
メルエムのプロフィール
メルエムはキメラアントの王で小柄ながらに非常にプライドが高い性格をしています。自分以外の生物をすべて餌だと思っており殺戮行動に一切の躊躇を見せないような冷徹さもあります。身についている戦闘力もかなり高くただの殴打でも生物がバラバラになったり、耐久力もキメラアントの中でトップクラスでした。
コムギのプロフィール
コムギは東ゴルトー共和国に住む少女であり盤上競技である軍儀の世界チャンピオンです。全盲を患っており鼻炎のせいで常に鼻水を垂らしているのが特徴的です。普段はパッとしない雰囲気をしているコムギですが、軍儀の試合になると開眼し雰囲気が一変、驚異的な集中力と記憶力を発揮し他を圧倒する実力を見せつけます。
ハンターハンターの概要
ハンターハンターは冨樫義博によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。少年漫画とは思えない綿密な設定とリアルな世界観、そしてゴンを始めとした魅力的なキャラクターたちの念能力を駆使した論理的なバトルが話題を呼び、2021年11月時点で累計発行部数が7900万部を突破しました。現在も連載は続いており暗黒大陸編が開始されましたが作者が病気のためしばらく休載が続いています。
ハンターハンターのあらすじ
物語はくじら島に住む少年ゴン=フリークスがキツネグマに襲われたところをカイトに助けられるところから始まります。そこでゴンはカイトから亡くなってたと思っていた父親のジンが生きていること、それも熟練の『ハンター』となって活躍していることを知ると自分もハンターになりたいと思うようになります。そうしてハンター試験を受けることを志したゴンは故郷を旅立つと、その先で同じ志を持つハンターたちとの出会いや壮絶な戦いが待ち受けているのでした。
メルエムとコムギの出会いや関係性
ここからはメルエムとコムギの出会いや関係性についてまとめていきます。互いのプロフィールだけを見たら特別接点が生まれそうになかった2人でしたが、奇妙な出会いから始まるとそこから独特な関係性が築かれていきました。ここでは2人の出会ったきっかけや仲が深まっていた理由などについて詳細を解説していきます。
メルエムとコムギの出会い
世界を征服していたキメラアントの王メルエム。彼は暇つぶしとしてチェスや将棋といった盤上競技を嗜んでいると東ゴルトー共和国にそれぞれのチャンピオンがいると知り、彼らと戦うことを決めました。メルエムの優れた頭脳にチャンピオンたちは敗れていきますが、軍儀のチャンピオンであるコムギが登場しメルエムと戦うと盤上の中からメルエムの暴力的な考え方に変化が表れていきました。
メルエルは自分の名前を知らなかった
目が見えなかったコムギはメルエムの正体を知ることができませんでした。キメラアントと知らずに「総帥様のお名前はなんとおっしゃられるのですか?」と気さくに話しかけると、メルエムはその質問に答えられず名前を知らなかったことに気づきます。そこで自分のアイデンティティが欠如している事実に初めて気づいたメルエムは、同時にコムギに対して自分と対等の目線に立っている人という認識を持つようになりました。
コムギは「自分と向き合ってくれる対等な存在」
それまで無感情だったメルエムにとって自分と向き合ってくれる対等な存在は理解しがたいものでした。自分は負け知らずの生物最強で、コムギは逆にか弱い存在。そう知っておきながらメルエムはある時、狂暴な鳥に襲われているコムギを見つけると無意識に助けました。助ける必要性などなかったのに自分がそうした事実にメルエムは強い動揺を見せ、コムギの存在な何なのかと一層悩んでしまいます。
メルエムは記憶喪失に
その後ネテロ会長と戦闘を起こし重症を負ったメルエムは、シャウアプフの助けがあって蘇生しますが代わりに記憶を一部失ってしまいました。コムギの存在に関しては丸々忘れてしまっており、再び無感情で冷酷な性格に逆戻りしたメルエムでしたが、記憶の奥底にはコムギに対する何かが残っているようでした。
ウェルフィンの言葉をきっかけにコムギを思い出す
ある時メルエムは偶然ウェルフィンと出会うと、持ち前の凶暴性を持って彼を殺そうとしましたがウェルフィンは死を間際にして「コムギ」と口にしました。ウェルフィンがそこでなぜその言葉を口にしたのかははっきりしていませんが、メルエムはその名前を聞いて軍儀を通じて関わってきたコムギとの記憶を取り戻し穏やかだった人間性を取り戻すのでした。
コムギを抱えるメルエムの表情
メルエムが記憶と人間性を取り戻している一方で、ゾルディック家の祖父・ゼノの攻撃によってコムギが負傷してしまいます。軍儀で対戦していたメルエムは負傷したコムギを抱きかかえますが、その時の顔は意図的に真っ黒に染められており表情が全く読めませんでした。どんな表情をしていたのか考察するファンが多いですが、優しく抱きかかえている様子を見るに恐らく悲しみの表情を浮かべているのではないかと思われます。
メルエムとコムギの感動的な最期
ここからはメルエムとコムギの感動的な最期についてまとめていきます。王であるメルエムが軍儀と通じてコムギと関係性を築いていきましたが、この2人は最終的に悲壮的な最期を迎えることになります。その最期のシーンは悲しいものであれど内容がとても感動的でファンからも大変人気のある場面でもあります。
メルエムには死期が迫っていた
王である資格を捨てたメルエムはコムギの元に向かおうとします。メルエムは密かに自身の死期が近づいているのに気づいていたのです。ただし、コムギはゼノによって命が奪われ出会うことができない状態。それをどうにかする術を思いつくとメルエムはある部下を尋ねに向かいました。
コムギに会うために部下を説得するメルエム
メルエムはキメラアントのパームと出会うとコムギと合わせてほしいと心から懇願します。キメラアントの遺伝子を持っていたパームにとって、たかだか1人の人間のために頭を下げる姿は見たくないものでしたが、結局パームは涙ながらにそのお願いを聞き届けます。
メルエムは軍議を打って死にたかった
部下だったパームに土下座までしようしていたメルエム。そこまでコムギと出会いたかった理由は彼女と軍儀を打って死にたかったからでした。寝言を呟きながら眠っているコムギを見つけるとメルエムは「くくっ」と神妙な笑いと共に彼女を起こし軍儀を打つぞと誘います。
メルエムの告白とコムギの涙
いつものように軍儀を打っていく2人。そこでメルエムは自分が毒に侵されもうすぐ死ぬこと、最期の瞬間をコムギと打って過ごしたかったという率直な思いを、そして自分と一緒に過ごせばコムギも毒に感染してしまうことを口にしました。この場を離れるよう話すメルエムでしたがコムギはそれを無視して一手を打つと、自分が今幸せであること、そして「不束者ですがお供させてください」と告白を受けるのでした。
メルエムとコムギの最期
コムギが告白を受けてくれた瞬間メルエムは自分が生まれてきた意味に気づけました。その瞬間はコムギにとっても望んでいたもので、全盲であるがゆえに虐げられ軍儀でしか生き場所がなかったのが最愛の軍儀相手と共に軍儀の中で死ぬことができるのは、何よりも求めていたものでした。徐々にメルエムの死が近づいていく描写があると、コムギはメルエムを抱きかかえて最期を看取り、メルエムは『人間』として最期を迎えることができたのでした。
メルエムとコムギに対する世間での評判や人気
メルエムとコムギの出会いから感動的な最期までをまとめてきました。キメラアント編の結末にはとても高評価な感想が寄せられているようですが、実際のところはどうなっているのでしょうか?ここではメルエムとコムギに対する世間での評判や人気の真相について、ネット上に見られる感想などから明らかにしていきます。
メルエムとコムギの印象に関して調べてみるとラストシーンに感動したという意見が圧倒的に多かったです。ハンターハンターではゴンとキルアのようにお互いに関わったことによって心情が変化していくという描写が丁寧に描かれていますが、メルエムとコムギの関係性へのファンの好印象ぷりはその観点でハンターハンターが人気であることを改めて認識させるほどでした。
2人の関係性の肝となっているのは軍儀を通じてお互いに精神的に成長していく様子が描かれていることだと語るファンも多かったです。コムギでなければメルエムが人間性を学び、最終的に軍儀を打って死にたいと思わなかっただろうと感じる人が多く、非常に人気のあるカップリングになっているようです。
コムギはメルエムを救った存在だった
キメラアントの王であったメルエムに人間性を与えた存在がコムギでした。軍儀を打ちあうという何気ない馴れ合いから始まった関係性が、お互いにとってかけがえのない存在に発展するのは誰も予想できなかった展開だったでしょう。今後もこの2人の感動的な最期のシーンはハンターハンターファンの間で語り継がれていきそうです。
この記事のライター
zeile
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