【ハンターハンター】クラピカ理論の元ネタは?作中に登場する使えるネタも紹介
クラピカ理論というのは、『ハンターハンター』の作中で出てきた名称ではなく、あるシーンからいつの間にか広まった名称です。この記事では、クラピカ理論について詳しく解説するとともに、『ハンターハンター』の作中に登場した使えるネタをご紹介していきます。
目次
【ハンターハンター】クラピカとは?
クラピカとは、『ハンターハンター』で主人公のゴンと一緒にハンター試験を受けたキャラで、物語の中でもゴン・キルア・レオリオとともに主要人物となるキャラです。頭脳明晰で、4人の中でもクールな性格で的確な判断で導く存在であり、この記事のタイトルにもある「クラピカ理論」という言葉を生み出すことになった人物でもあります。そんなクラピカのプロフィールを見ていきましょう。
クラピカのプロフィール
- 名前:クラピカ
- 誕生日:4月4日
- 年齢:17歳
- 身長:171cm
- 体重:59㎏
- 血液型:AB型
- 念の系統:具現化系(眼が緋色の間は特質系)
- 念能力(具現化系):癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)、奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)、束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)、導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)、律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)
- 念能力(特質系):絶対時間(エンペラータイム)、ステルスドルフィン
クラピカはルクソ地方に住んでいたクルタ族の生き残りです。感情が高ぶると瞳の色が緋色に変わるという特徴を持った民族で、戦闘能力も高いです。とても頭が良くて冷静な性格ですが、頑固な面があったり、抱え込みやすい性格だったりと困った部分も併せ持っています。そしてしっかりしているのに天然という、ファンにとってはとても魅力的に感じるキャラでもあり人気も高いようです。
ハンターハンターの概要
クラピカ理論について解説する前に、『ハンターハンター』がどのような作品なのかご紹介していきます。『ハンターハンター』は1998年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されている作品で、休載も多い不定期連載となっている作品でもあります。作者は後述しますが冨樫義博先生です。テレビアニメとしても、フジテレビ系と日テレ系の2つの局で放送された大人気作品です。
ハンターハンターのあらすじ
主人公のゴンは、くじら島という小さな島で育った少年です。死んだと思っていた父親が、とても優秀なハンターであることを知ったゴンは、同じハンターとなって父親に会うために、11歳の時にくじら島から旅立ちました。ゴンはハンター試験で出会った仲間達や、旅の途中で出会ったハンター達との関わりの中で成長していき、様々な困難を乗り越えながら父親を探していきます。
【ハンターハンター】クラピカ理論の元ネタ
ここからは、ファンの間ではとても有名なクラピカ理論について、詳しく解説していきます。
クラピカ理論の元ネタはハンターハンター
クラピカ理論というのは、『ハンターハンター』の作中に出てきた名称ではありません。『ハンターハンター』でハンターの資格を取るための試験、ハンター試験の中で語ったクラピカのセリフからファンの間で広まった名称です。クラピカ理論という名称が生まれるきっかけとなったシーンは、ハンター試験の3次試験、トリックタワーで描かれています。
そのシーンは、道が左右に分かれていて、どちらに進むのかを多数決で決めるというものでした。人が左右の道どちらかを選ぶ時には、行動学の観点からは左を選ぶ場合が多いということを説明したシーンです。ここでクラピカは、左を選ぶ人が多いのであれば、右を選んだ方が安全だと考えました。人間の心理が描かれるとても面白いシーンです。
クラピカ理論とは?心理学に基づいている?
クラピカ理論は、心理学での「左回りの法則」に当てはまるようです。左回りの法則には様々な説があって、心臓が左寄りなので守ろうとして左足を引いてしまう、地球の自転や地球が太陽の周りをまわる公転が左回りなことに関係している、左脳と右脳の関係、人間の内臓のバランス、右利きが多いからなどが考えられています。この左回りの法則では、人間は無意識で左回りをすることが多く、左回りが落ち着くと感じる人が多いとされています。人の心理にはとても不思議なものを感じます。
エリアの騎士にも左回りの法則が登場している?
『週刊少年マガジン』(講談社)で連載されていた『エリアの騎士』というサッカーを描いた漫画でも、作中で左回りの法則が取り入れられていました。監督が「人間は左回りを好む動物」というセリフを言ったシーンがあり、それを読んだファンの間でクラピカ理論だと話題に上がったことがあるようです。サッカーでも左回りという人間の心理が関係していることに驚いたファンは多いのではないでしょうか。
クラピカ理論を使えるシチュエーション
私たちの日常生活の中では、クラピカ理論が使えそうなシチュエーションや、実際にクラピカ理論が使われているシチュエーションがいくつもあります。そんなシチュエーションをいくつかご紹介していきます。
シチュエーション①何かを選ぶ場合
どちらにしようか迷った時、クラピカ理論で言えば左側にある方を選ぶ人が多くなります。ここでクラピカ理論を使うとすれば、右側を選んだ方が安全ということになります。何かを選ぶ際にはクラピカ理論が役に立ちそうです。
シチュエーション②道に迷った場合
道に迷った時というシチュエーションは、日常生活では遭遇する可能性の高いシチュエーションではないでしょうか。クラピカ理論の通りであれば、道に迷った場合には左側の道に進む人が多いということになります。
シチュエーション③ゲームをプレイしているとき
クラピカ理論を知っている人達は、ゲームをプレイする際にもクラピカ理論を活用することが多いそうです。とりあえず迷ったら右側を選択するという人もいれば、対戦相手がいる場合にはクラピカ理論に基づいて罠を仕掛けるという人もいます。ゲームを制作する側もクラピカ理論に基づいていることも考えられますので、あえて右を選ぶことでもしかしたら安全に攻略できるかもしれません。
シチュエーション④お化け屋敷など恐怖を煽るもの
お化け屋敷などでは、クラピカ理論を取り入れられている場合が多いようです。どのように取り入れられているかというと、あえて右回りにして恐怖心を与えるというものです。人間は心理的には左回りに安心感を覚えると言われています。そのことから、右回りにすることで不安感を感じやすくしています。
シチュエーション⑤娯楽施設やショッピングモール
娯楽施設やショッピングモール、スーパーなどでもクラピカ理論が取り入れられていて、お客さんの心理に働きかけるようにしています。例えば、ショッピングモールやスーパーなどでは、人気商品や売り出したい商品を入り口から入って左側に設置することで、お客さんの目に留まりやすいようにしています。また、娯楽施設では左回りに進めるようなアトラクションの配置にすることで、お客さんが心地よく楽しめるようになっています。
シチュエーション⑥スポーツ
クラピカ理論は、様々なスポーツでもよく見られています。例えば陸上競技が行われるトラックも左回りになっていますし、野球でもバッターはボールを打った後には左回りに走ります。他にも競輪、ボートレース、競馬など、様々な競技で左回りになっているのがわかります。
【ハンターハンター】作中に登場する使えるネタ
ここまではクラピカ理論についてお伝えしてきましたが、『ハンターハンター』にはクラピカ理論以外にも、日常生活で役に立ちそうな情報がたくさんあります。そんな使えるネタを5つご紹介していきます。
ネタ①じゃんけん確率論
使えそうなネタ①は、じゃんけん確率論です。このじゃんけん確率論が語られたのは、ハンター試験3次試験、トリックタワーでのレオリオとレルートのじゃんけん勝負でした。ここではじゃんけんは確立と心理の勝負だとされています。確率だけで言えば、じゃんけんで負けるのは1/3なので、7割近くは負けないということになります。さらに人の心理や統計を取り入れていけば、勝てる確率は高くなります。ここで語られた統計による手は、最初はチョキが多い、心理的に不安になった場合には前回と同じかそれよりも強いものを出すの2つでした。
ネタ②じゃんけん必勝法
使えそうなネタ②は、じゃんけん必勝法です。これは、グリードアイランドでゴンとキルアがじゃんけん大会に参加する際にキルアが語ったことです。ポイントは「最初はグー」から始めること。そうするとグーの状態で振り上げられた手が、振り下ろされる間には出される手の形になっているというものです。動体視力を鍛えないと見極めるのが難しそうですが、とても使えそうなネタです。
ネタ③二酸化炭素中毒
使えそうなネタ③は、二酸化炭素中毒です。これは、キメラアント編でモラウがレオルとの戦いで使った戦法です。人間は空気中の二酸化炭素の濃度が上がると命の危険にさらされます。作中では、通常は空気中に0.03%程しか存在しない二酸化炭素が、1%になると血液循環や呼吸に影響を及ぼし、5%で頭痛・動悸・血圧上昇など、20%だと数秒で死亡すると説明されました。覚えておくと知識人になれます。
ネタ④多数決
使えそうなネタ④は、多数決です。ハンター試験3次試験のトリックタワーでの多数決で、トンパがその多数決について心の中で説明しています。多数決は公平そうに見えて実は違っていて、少数派の意見は通りません。何回も少数派になってしまった場合には不満や怒りがたまります。
このことからトンパが導き出した多数決でしてはいけないこと、それは相談と挙手です。時間に余裕があるのであれば相談は有効となる場合もありますが、挙手は匿名ではなくなり自分の意見に反対する人が誰なのかがわかります。このことにより、集団の中で関係性に亀裂が入るのです。多数決で何かを決める際には、このトンパの解説は参考にできるのではないでしょうか。
ネタ⑤アナフィラキシーショック
使えそうなネタ⑤は、アナフィラキシーショックです。ニュースなどでもよく耳にすることのある言葉ですが、『ハンターハンター』で詳しく内容を知った人も多いのではないでしょうか。アナフィラキシーショックについては、ハンター試験4次試験の無人島サバイバルの中でクラピカが説明しました。アナフィラキシーは急性のアレルギー症状です。作中ではハチに2回刺されたことによってアナフィラキシーショックを起こして死亡したシーンが描かれていましたが、アナフィラキシーショックはハチに刺される以外でも起こります。知っておいて損はないネタです。
【ハンターハンター】クラピカのかわいい魅力や性格
『ハンターハンター』の物語の中では、とてもクールな性格で頭もよく知的な印象で描かれるクラピカですが、実はとてもかわいい魅力も持っているキャラです。ここからはクラピカのかわいい魅力や性格についてご紹介していきます。
かわいい魅力①外見
ヨークシンでゴン達が再会したクラピカは、心に闇を抱えていたのでとても暗いイメージで描かれていましたが、クラピカは金髪で色白、目が大きくとてもかわいい外見をしています。『ハンターハンター』の登場人物の中には性別が不明なキャラが数名いて、クラピカもその中の1人ということもあり、中世的な見た目なのが特徴的です。そんな外見が、クラピカのかわいい魅力の一つです。
かわいい魅力②仲間思いの性格
クラピカはクールでしっかり者という性格です。そのクールさから時には冷酷に感じる場面もありますが、実はとても仲間思いな性格を持っています。ハンターとなったのは、奪われた仲間の眼を取り戻すためであり、そのために念能力には厳しい制約と誓約を定めています。そのこともあり心に闇を抱えてしまうクラピカですが、ゴン達に対してはまた違った仲間思いな面が見られています。そんな仲間思いな性格も、クラピカのかわいい魅力の一つです。
かわいい魅力③頭脳明晰
クラピカは頭脳明晰なキャラであり、主要人物の中でも知的なイメージで描かれています。『ハンターハンター』の物語の中でも、クラピカによって語られる事柄にはとてもためになるものが多く、そんなところもクラピカの魅力となっています。
【ハンターハンター】作者を紹介
ここからは、たくさんの魅力でファンに親しまれている作品『ハンターハンター』の作者をご紹介していきます。
冨樫義博のプロフィール
- 名前:冨樫義博(とがし・よしひろ)
- 生年月日:1966年4月27日
- 血液型:A型
- 出身地:山形県新庄市
- 配偶者:武内直子(たけうち・なおこ)
- デビュー作品:『とんだバースディプレゼント』
- 主な作品:『幽☆遊☆白書』『レベルE』
冨樫義博先生は、山形大学教育学部美術学科に在学している時に、漫画作品の投稿を始めました。そして、1987年3月に『ジュラのミヅキ』という作品が第24回ホップ☆ステップ賞佳作を受賞、同年12月には『ぶっとびストレート』という作品が第34回手塚賞準入選を受賞しました。この受賞のあとに山形大学を中退した冨樫義博先生は、上京後にデビュー作品の『とんだバースディプレゼント』が『週刊少年ジャンプWinter Special』に掲載されました。
冨樫義博は休載が多い?
『ハンターハンター』は休載が多いことでも有名な作品です。休載の理由としては①冨樫義博先生の持病でもある腰痛、②冨樫病(作家性無気力症候群)、③アシスタントがいない、この3つがあげられます。①の腰痛は『幽☆遊☆白書』を連載中に発症したもので、座っての作業ができないくらい状態は悪いようです。②の冨樫病は、厚労省が認定している心の病気で、スランプ状態に陥ったり、作品を描く気力がなくなるといった症状が出るようです。③には冨樫義博先生の完璧主義な性格が影響していて、アシスタントを雇ってもすぐに辞めさせてしまうこともあるため、ほとんど1人で作業しているようでした。
以上の理由から休載がちな作品となっていますが、多くのファンが離れて行かずに連載の再開を心待ちにしていることからも、『ハンターハンター』という作品や作者の冨樫義博先生は、ファンにとても愛されているのだということがわかります。
冨樫義博の妻はセーラームーンの作者?
冨樫義博先生の妻は、同じ漫画作家の武内直子先生です。1999年に冨樫義博先生と結婚しました。休業中に冨樫義博先生のアシスタントもしていた武内直子先生は、大人気作品『美少女戦士セーラームーン』の作者です。
【ハンターハンター】クラピカ理論に対する世間での評判や人気
クラピカ理論についてお伝えしてきましたが、ファンの皆さんはクラピカ理論に対してどのように感じているのでしょうか?Twitterでのクラピカ理論に対する声を見ていきましょう。
クラピカ理論は主に左回りの法則についてのことを表していますが、ファンの間では様々なクラピカの言葉がクラピカ理論として扱われているようです。クラピカの言葉には、何か心に響くものがあります。
アトラクションで列に並ぶ際にも、その結果をクラピカ理論に基づいて語っているファンもいるようでした。日常的には、いろんな場面でクラピカ理論に遭遇します。自分が遭遇した出来事を振り返って、クラピカ理論に当てはめてみると面白いかもしれません。
『ハンターハンター』をよく知らない人でも、クラピカ理論は知っているという人はとても多いようでした。それだけ印象に残るクラピカの言葉は凄いと思います。
【ハンターハンター】クラピカ理論は身近に存在した
クラピカ理論について、元ネタや心理学との関係などお伝えしてきました。振り返ってみると、私たちの日常にはクラピカ理論がとても多く取り入れられていることがわかりました。探してみると他にも面白い発見はたくさんありそうです。『ハンターハンター』ではクラピカ理論の他にも、ためになるネタはたくさんあります。このようなネタを探しながら『ハンターハンター』を読むのも楽しみの一つだと思います。
この記事のライター
*haru
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