【ヒロアカ】クラストについて徹底解説！個性や死亡シーンについても

クラストは「ヒロアカ」に登場するプロヒーローの一人です。世界から注目されている実力者の一人で、日夜様々な場面でヒーローとして活躍しています。その圧倒的な強さだけではなく、ヒーローとしての熱い姿勢や散り際の姿に、ひそかな人気を集めているキャラクターです。

「ヒロアカ」には様々な個性的なヒーロー達が登場しますが、その中でもクラストは「The・正統派の男」と称される熱血漢です。熱い正義の心を持ち、ヴィランに立ち向かうその姿には、かつてのNo1ヒーローであるオールマイトを彷彿とさせる部分もあり、人々から絶大な支持を集めています。

「ヒロアカ」は「僕のヒーローアカデミア」の略称で、2014年より週刊少年ジャンプにて連載している、大人気バトル漫画です。2015年にVOMICが放送されたことを皮切りに、以降もアニメ化、映画化、舞台化と未だなお広がりを見せる、ジャンプを代表する人気作品となっています。

「ヒロアカ」は、総人口の約8割が生まれつき「個性」と呼ばれる特殊能力を持つ世界が舞台となっています。そんな中、個性を活用し人々を救う「ヒーロー」は人々の憧れの存在となっていました。主人公である少年、緑谷出久もまたヒーローになることを夢見ていましたが、彼は生まれつき個性を持たない稀なる存在でした。一度は夢を諦めかける彼でしたが、プロヒーローであるオールマイトの後継者に選ばれたことで、その運命が動き出します。

「ヒロアカ」では数々のヒーロー達の中でも群を抜いた実力者であるプロヒーロー達が数多く活躍しています。その中で、クラストもまた生まれ持った個性を活用し、奮闘しています。まずはそんなクラストの強さや個性、ヒーローとしての実力について紹介していきます。

クラストの個性は物理的な「盾」を生成する「シールド」です。バリアのようなエネルギー体ではなく、実態を持った盾を生み出し、様々なことに活用します。盾の強さもかなりのもので、相手からの攻撃を防ぐという使い方はもちろん、直接ぶつけたり、投げつけたりすることで攻撃にも利用できます。

クラストの必殺技「シュートシールド」は生成した盾を相手目掛けて投擲するという、実にシンプルな技になっています。単純な技に見えますがその威力は絶大で、劇中ではヴィランである脳無の腕を易々と切断してみせました。盾の硬度のみならず、それを振るうクラスト自身の高い身体能力が活かされた技です。

クラストはヒーローの中でも特に高い実力を有するプロヒーローですが、毎年上半期、下半期に分かれて行われる「ヒーロービルボードチャートJP」にてNo6をキープしています。ヒーロービルボードチャートは強さのみを測るのではなく、事件解決数や社会貢献度、社会貢献度といった要素を総合的に評価されるため、クラストがいかにヒーローとして活躍しているかが分かります。

プロヒーローとして高い実力を持つクラストですが、「ヒロアカ」の作中にて超大規模テロ組織である超常解放戦線との戦いにて活躍し、その末に死亡してしまいます。ファンにとって当時、その最期はあまりにも衝撃的で、クラストを語る上では欠かせない名シーンとなっています。その壮絶な死亡シーンや、クラストの性格について見ていきます。

超常解放戦線との戦いの中で、クラストは多数のハイエンド脳無を相手取るなど、目覚ましい活躍を見せていました。しかしヴィランの一人である死柄木が覚醒したことにより、彼の個性「崩壊」によって全滅の危機に直面します。絶望的なまでの強さを見せつける死柄木を前に、クラストは自身の安全ではなく、逃げ遅れた仲間の一人、イレイザーヘッドを助けるために個性を発揮します。一人の仲間を救い、彼は最後まで笑顔のまま崩れ去っていきました。

クラストは熱いだけでなく、非常に涙もろい性格をしており、「ヒロアカ」の劇中でも事あるごとに涙を流していました。オールマイトの引退を惜しみ涙を流すなど、他人のことを真剣に考える情の熱さを持ち合わせています。一部の人間からは暑苦しいと称される彼ですが、その真っすぐな姿がかつてのNo1ヒーロー、オールマイトを彷彿とさせる部分もあり、「これぞヒーロー」という姿を体現しています。

クラストのコスチュームは、目元を隠したマスクと亀の甲羅を彷彿とさせる手甲、緑色のマントが特徴的です。「ヒロアカ」の作中ではあまりマントを着用するヒーローはおらず、珍しいキャラクターと言えます。眼元を隠してはいますが、その激情家な性格から非常に表情が分かりやすいのも、クラストの特徴の一つです。

ヒーローとしての熱い気持ちを胸に「ヒロアカ」の劇中で活躍し、見事な散り際を見せたクラストですが、アニメでも彼の活躍はしっかりと描かれています。ここからはアニメ版のヒロアカにて、クラストを担当した声優について詳しく見ていきます。

「ヒロアカ」にてクラストを演じたのは、声優の最上嗣生さんです。最上嗣生さんはヒロアカの劇中にて、クラスト以外にもヴィランである脳無やMr.コンプレスを演じるなど、悪役側も担当しています。アニメ作品だけではなく、数々のゲーム作品やYoutubeでも活躍する、人気声優の一人です。

最上嗣生さんは勝田声優学院とスクールデュオを経て、現在は賢プロダクションに所属しています。若く飄々した演技から老獪な悪役など、その演技の幅は非常に広く、死去された有名声優である清水敏孝さんや内海賢二さん、田中一成さん、中嶋聡彦さん、石塚運昇さんといった大御所の担当キャラクターを一部引き継いでいます。また人気声優である中村悠一とも交流があり、彼のYoutube番組にもたびたび出演しています。

「ヒロアカ」でも兼役として活躍する最上嗣生さんですが、他にも大人気アニメ「進撃の巨人」よりキース・シャーディス役として活躍しました。また「ポケットモンスター ベストウイッシュ」よりヤーコン役を、ゲーム「KOF」シリーズでは山崎竜二を演じるなど、渋い役柄も数多くこなしています。

クラストは「ヒロアカ」ではあまり多く活躍はしないものの、やはりそのわずかなシーンで見えるヒーロー然とした姿が、ファンを魅了しているようです。声優である最上嗣生さんの声、演技も相まって、非常に魅力的なキャラクターとして認知されているようです。

ファンの間でも印象的なのは、やはりイレイザーヘッドを救った散り際のシーンのようです。自身の命ではなく、他の誰かを救うことを優先し、その上で死に際に彼が見せた笑顔が、ファンの心に強く焼き付いています。それ以前にも、オールマイトのかつての激闘の場に「自分がいれば共に戦ったのに」と後悔するなど、隠すことのできない純粋さが垣間見えます。

やはりクラストの真っすぐな性格と、暑苦しくも人々を勇気づける暖かさや優しさ、そして最後まで自身の「ヒーロー」という信念を曲げず、貫いた彼の姿は「ヒロアカ」という作品が描く、ヒーローの本質そのものと言えます。クラストのように短い出番ながらも、自身の生き様を全うするキャラクター達のかっこよさも「ヒロアカ」の魅力の一つでしょう。

「ヒロアカ」では少ない出番ながらも、真っすぐに敵に立ち向かう姿に多くの人が魅了されたクラストですが「もしも彼が死亡していなければ」と考えるファンも多くいるようです。ここからは、そんなクラストが我々の身近にいたらどのような人物になるか、を考えていきましょう。

情に厚く、真っすぐな熱を持ったクラストなので、「教師」というのも非常に向いている職業でしょう。生徒に対し真摯に向き合い、若者達の悩みを共に考え、解決に導いてくれる熱血教師になるのではないでしょうか。彼が持つ心の強さが、知らず知らずのうちに周囲を引きつけ、生徒達の希望になるでしょう。その関係性も「ヒロアカ」で見せたプロヒーローとヒーロー、という構図に似ています。

もしもクラストが「兄」として側にいてくれたら、実に頼もしい兄貴として活躍してくれそうです。家族ということを何よりも大事に考え、行動してくれるでしょう。ただし、「ヒロアカ」でも暑苦しいと言われる場面がありますので、ちょっと兄弟としては絡みづらい存在になるかもしれません。

クラストの持つ熱さ、純粋さは「彼氏」としては非常に頼もしく、好感が持てる点になるでしょう。ヒーローとして死亡するその時まで自身の信念を曲げなかった彼ですから、日常生活の中でも常に確固たる自分を貫く姿を見せてくれるのではないでしょうか。そういった姿に彼女は惹きつけられることでしょう。

クラストはプロヒーローとして数々の戦いを乗り越え、そして命を賭して仲間を救った、まさに「ヒロアカ」を代表するプロヒーローの一人でした。強さとは肉体だけでなく、心の在り方なのだと体現した名キャラクターと言えます。死亡してしまったことを悲しむ声もありますが、彼のその熱い生き様は劇中のキャラクター達のみならず、読者やファンの心にも色濃く残り続けています。