【ヒロアカ】オールフォーワンの素顔はのっぺらぼう？正体や弟についても

オールフォーワンとは『ヒロアカ』の最大の敵で、黒幕とも言える存在です。ヴィラン連合を率いる死柄木弔には先生と言われ、人の個性を奪って100年以上も生き続けているヴィランです。そんなオールフォーワンの過去や本名、素顔などの正体は謎に包まれており、かつての仇敵であるオールマイトですらオールフォーワンの過去の一部しか知りません。オールマイトの素顔や正体、過去や現在の様子、弟の存在や担当した声優などを紹介します。

オールフォーワンは『ヒロアカ』の最大の敵（ヴィラン）で、性別が男性であること以外の正体はほとんどが謎に包まれている人物です。人の個性を奪うことができ、奪った個性を巧みに使用してオールマイトに大怪我をさせています。また人に個性を与えることができ、オールフォーワンの弟はオールフォーワンに個性を与えられています。年齢は不明ですが、個性が発現し始めた頃から存在しているので100年以上は生きていることになります。

『ヒロアカ』は堀越耕平によるヒーロー漫画で、正式名称は『僕のヒーローアカデミア』です。『週刊少年ジャンプ』で連載しており、単行本は30巻を超え、テレビアニメは第6期に渡って放送されている人気作品になっています。劇場版アニメも3作公開されており、2019年には「『僕のヒーローアカデミア』The“Ultra”Stage」という題で舞台も上演しています。

『ヒロアカ』は人類に個性が発現し、ほとんど人が個性を持って生まれる時代に、個性がない「無個性」として産まれた緑谷出久を主人公にした物語です。緑谷出久はNo.1ヒーローであるオールマイトに憧れてヒーローになることを夢見ますが、個性が発現しないために夢を諦めようとしていました。ある日オールマイトと出会い、ワンフォーオールという個性を授かることになった緑谷出久は、ワンフォーオールの所持者の宿敵とも言えるオールフォーワンと戦うことになります。

『ヒロアカ』においてヴィランの黒幕でもあるオールフォーワンですが、素顔や正体は明らかになっているのでしょうか。また現在のオールフォーワンの素顔はのっぺらぼうだと言われていますが、その理由はいったい何なんでしょうか。オールフォーワンの正体や素顔、のっぺらぼうの理由や本名について紹介します。

オールフォーワンの素顔や正体の全貌は明らかになっていませんが、過去の回想で髪型と切れ長の目ということがわかりました。顔に影がかかっていてハッキリとは見えませんが、昔のオールフォーワンはイケメンなおじさんだったと言う声もありました。髪は白色で目は赤色な様子です。

現在のオールフォーワンの素顔はのっぺらぼうになっていますが、これはオールマイトとの激戦で顔面の失ったためです。オールマイトと戦ったときは超再生の個性を所持していなかったため、再生が遅れて顔が戻らなかったようです。現在の素顔は目もなくなっているため視覚がありませんが、赤外線などの個性で感知して周りを把握しています。

オールフォーワンの本名は明らかになっていません。名字は死柄木弔と同じ「死柄木」であることは判明していますが、下の名前がわからない状態です。オールフォーワンには弟がおり、弟は「死柄木与一（しがらき よいち）」だということがわかっています。弟の会話からもオールフォーワンの本名はわからず、個性の名前であるオールフォーワンと呼ばれています。

オールフォーワンには弟が一人います。ワンフォーオールという個性が生まれたきっかけでもあるオールフォーワンの弟はいったいどのような人物なのでしょうか。またオールフォーワンは100年以上前から生きている人物ですが、オールフォーワンの過去はどのようなものだったのでしょうか。オールフォーワンの弟や過去、現在の様子などを紹介します。

オールフォーワンは正体や素顔などが謎に包まれているキャラクターです。『ヒロアカ』本編で判明しているオールフォーワンの過去を紹介します。

オールフォーワンは正体は明らかになっていませんが、人類に個性が発現して間もない超常黎明期（ちょうじょうれいめいき）と言われる時代から生きている人物です。オールマイトいわく「成長を止める類の個性」を使用して長年生き続けているようです。その頃からカリスマ性と個性を生かし、悪人を言葉巧みに操って裏の世界で暗躍していました。

オールフォーワンはワンフォーオールの8代目継承者であるオールマイトと戦い、顔面を潰されてオールマイトに破れました。先の戦いでオールマイトの師匠の7代目継承者である志村菜奈を失い、オールマイトも大怪我を負って倒したと思ったオールフォーワンですが、実は生きて何かを企んでいることがわかりました。

オールマイトとの戦いで五感や顔面を失ったオールフォーワンは、自分の後継者として死柄木弔を育てます。死柄木弔の本名は志村転弧（しむら てんこ）で、ワンフォーオール7代目継承者の志村菜奈の孫にあたる人物です。家族を皆殺しにして孤独になった志村転弧を引き取り、自分の名字を使用した「死柄木弔」という名前を与えます。

オールフォーワンには弟がいます。弟の名前は「死柄木与一」で、初代ワンフォーオールの持ち主です。オールフォーワンは弟を無個性だと思っており、そのことを哀れに思って弟に「力をストックする」という個性を与えます。しかし弟は「力を与える」という個性を持っており、元々の個性と与えられた個性が合わさってワンフォーオールが生まれました。弟はワンフォーオールを使って兄であるオールフォーワンの悪行を止めようとしますが、力は及びませんでした。

ヴィラン連合を率いる死柄木弔のバックボーンとして登場したオールフォーワンですが、現在はどういった動きをしているのでしょうか。オールフォーワンの現在の様子を紹介します。

後に「神野区の悪夢」と呼ばれるようになった神野区での事件は、オールフォーワンとオールマイトとの戦いでした。この戦いでオールマイトはワンフォーオールの残った力をすべて使い切り、ヒーローを引退することになりました。オールフォーワンは多彩な個性を使いますが、オールマイトに敗れて脱出不可能の要塞であるタルタロスに収監されます。

オールフォーワンがタルタロスに収監されてからしばらくは大人しくしていましたが、ヴィランとヒーロー達の全面戦争でオールフォーワンが動き出します。そこでオールフォーワンの目的が、オールフォーワンのすべてを死柄木弔に託すことだと判明します。死柄木弔は強化のための手術を行い、来るときまで眠っている状態でした。

死柄木弔はオールフォーワンのすべてを引き継いで目を覚まし、ヒーローと戦います。死柄木弔がエンデヴァーや緑谷出久、爆豪勝己や轟焦凍などと戦ってボロボロになったところで、オールフォーワンが死柄木弔の体を乗っ取ろうとします。オールフォーワンの狙いは死柄木弔の体でした。死柄木弔の意識を取り戻そうとする緑谷出久ですが、ワンフォーオールを持っていることがばれてしまい、個性を奪われそうになります。

しかしオールフォーワンと死柄木弔の体が定着していなかったためか、ワンフォーオールは奪われずに済み、オールフォーワンは一時撤退を強いられます。このときワンフォーオールの継承者と緑谷、オールフォーワンは精神世界で相対しました。

緑谷出久がワンフォーオールを継承していると知ったオールフォーワンは、緑谷を捕らえるために複数のヴィランやハイエンド脳無を仕向けてきます。今後、死柄木弔の体が完成して再び緑谷に会うときは最終決戦になるのではと言われています。『ヒロアカ』も終章だと言われており、物語もそこで完結するものと思われます。

オールフォーワンは他人から奪った個性をたくさん所持し、たくみに使うことで生きながらえ、最強とも言われる実力となっています。オールフォーワンが所持している個性や、『ヒロアカ』で登場したオールフォーワンの個性を紹介します。

「鋲突」は指を稲妻のような形で赤い線の入った黒い触手のように変形させる能力です。気絶した黒霧に対して個性の強制発動をするために指先を変形させ、黒霧に突き刺す形で使用していました。

「個性の強制発動」は他人の個性を強制的に使用させることができる個性です。使用したい個性の持ち主に爪を指すことで、気絶していてもその個性を発動させることができます。気絶した黒霧に対して個性を強制発動し、黒霧の個性「ワープ」を使ってヴィランを逃がそうとしました。

「転送」は人間を転送させる個性で、神野区でも死柄木弔達を助けるときに使用していました。オールフォーワンが使う転送には制約があり、対象の人を自分の元から送り出すか、自分の元に転送することしかできません。また転送対象の口から黒いヘドロのような液体を出し、その液体で体を包んで転送するため、嫌な味がするそうです。

オールフォーワンの個性「赤外線」は周囲の環境を感知する能力です。オールマイトとの戦いで顔と五感を失ったオールフォーワンは、赤外線の個性で周りの空気の振動や音で空間や相手の感情の動きを把握しています。周りが見えているように振る舞うことでのブラフの効果もあったようです。

「電波」は電波を発信・受信できる個性です。使うだけで周辺の電子機器を破壊したり、脳無に電波を送って一斉に操ることができます。

「嘘発見器」は会話をしている相手の真偽を見抜く能力です。電話越しでも発動することができ、相手に害意がないときは真っ白なイメージが浮かぶようです。外伝ヴィジランテで塚内の妹の個性が「嘘発見器」だったことが判明しており、塚内の祖先から奪った個性だとされています。

「衝撃反転」は自分が受けた衝撃を相手に跳ね返す能力です。オールフォーワンは衝撃反転と転送の個性を複合して使用し、ベストジーニストに攻撃を返していました。受けた衝撃をすべて跳ね返すことはできず、ある程度のダメージは喰らってしまうようです。

オールフォーワンは複数の個性を他人から奪い、その個性を組み合わせて使うことができます。オールマイトとの戦いで「空気を押し出す個性」と「筋肉を増強させる個性」、「瞬発力を向上させる個性」などを組み合わせて空気砲のようなものでオールマイトをビルごと吹き飛ばしました。

オールフォーワンはオールマイトを殴るために複数の個性を使って右腕を強化しました。「瞬発力」や「増殖」、「肥大化」、「エアウォーク」、「増強」、「鋲」などの個性を使って腕を肥大化させ、オールマイトを確実に殺す技として使用していました。

100年以上前から存在しているヴィランのオールフォーワンですが、声を担当した声優はいったい誰なのでしょうか。オールフォーワンの声優のプロフィールや過去の出演作品を紹介します。

オールフォーワンを担当した声優は「大塚明夫（おおつかあきお）」さんです。オールフォーワンの声優を担当するにあたり、オールフォーワンは深い芝居のできる悪役で、演じ甲斐があると語っています。オールマイトの声優である三宅健太さんさんの熱を感じながら楽しく収録しているとも語っていました。

オールフォーワンの声優である大塚明夫さんは父が声優の大塚周夫さんで、関係がうまくいっておらず、役者の道には進まずにいました。しかし意中の女性に「男の人は夢があるほうが素敵」と言って振られたことをきっかけに「役者になってやる」と奮起します。テレビアニメ声優の他にも映画吹き替え声優やゲームキャラクターの声優、テレビドラマにも俳優として活躍しています。

オールフォーワンの声優である大塚明夫さんの主な出演作品は『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』アナベル・ガトー、『Fate/Zero』ライダー、『ジョジョの奇妙な冒険』ワムウ、『ONE PIECE』マーシャル・D・ティーチ/黒ひげ、『バキ』範馬勇次郎、『ゆるキャン△』ナレーション、『メタルギアソリッド』ソリッド・スネーク、『BLEACH』京楽春水などです。

死柄木弔は緑谷出久の敵ですが、最終的には二人で協力してオールフォーワンを倒してほしいというファンの声もありました。死柄木弔は元々はヒーローになりたかった子供で、泣いていた死柄木弔を緑谷出久は助けたいと言っていました。これから最終決戦が繰り広げられると思われますが、死柄木弔と緑谷出久が協力する場面を見てみたいです。

『ヒロアカ』では個性と関係のある名前のキャラクターがほとんどですが、青山優雅という名前は個性と関係がありません。青山優雅がオールフォーワンの内通者であったことが判明しましたが、初めから仕組まれていたことでした。

オールフォーワンがベストジーニストに「弔とは性の合わない個性だ」と言っているシーンがあります。この時点でオールフォーワンは死柄木弔に自分のすべてを託すことを考えていたことがわかります。そもそも死柄木弔を引きとることにしたことも、後々に自分の体にしてしまうことを考えてのことだと思うとゾッとするものがあります。

『ヒロアカ』の黒幕的存在であるオールフォーワンの素顔や正体、弟や過去、声を担当している声優を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。オールフォーワンの素顔は髪型が少しだけ明らかになっていますが、顔の全貌は明らかになっていません。過去にオールマイトと戦ったときにはのっぺらぼうになっており、オールマイトも素顔を知らないようです。今後『ヒロアカ』を見る際はオールフォーワンの素顔や正体、過去にも注目してみてください。