【ハイキュー】東峰旭は烏野のエース！性格や過去のトラウマを徹底解説

『ハイキュー!!』の東峰旭は、烏野高校3年3組に所属しています。バレー部でのポジションはウィングスパイカーで、最高到達点は333cmあります。長髪に顎ひげというワイルドな風貌をしているため、学生だと言っても信じてもらえないことがあるそうです。全国大会では長髪をお団子にしていたことから、観客から「サムライ」と呼ばれていました。

ハイキュー!!の東峰旭は怖そうな見た目とは裏腹に、かなり気が弱い性格をしています。ガラスのハートともいえる繊細な心の持ち主で、試合前にはプレッシャーでよくお腹を壊しています。ただ、気が弱い分穏やかな気性の持ち主で、周りの人間にも優しく接しています。責任感は強いですが基本的にネガティブで、失敗を自分のせいだと思い込みがちです。

ハイキュー!!の東峰旭の身長は186.4cmで、体重は75.2kgです。烏野高校のバレー部では月島蛍に次いで高い身長で、その身長を活かした力強いスパイクを武器に戦っています。主人公の日向翔陽の身長は164.2cmしかないため、東峰の身長と比べると20cm以上も差が出ます。しかし、日向の最高到達点は東峰と同じ333cmで、身長の差をまったく感じさせません。

ハイキュー!!は週刊少年ジャンプに連載されていた漫画で、作者は古館春一さんです。ハイキュー!!のタイトルは「排球」に由来しており、その名の通りバレーボールをテーマにした作品です。高校のバレーボール部がメインの舞台となっており、高校生たちの熱い青春が描かれています。コミックスは全45巻で、テレビアニメは4期まで放送済みです。

主人公の日向翔陽は、ある日テレビで偶然春高バレーの中継を見かけます。そこで活躍していた「小さな巨人」と呼ばれる選手に憧れ、自分もバレーボールを始めます。中学3年で初めて出場できた試合で、日向は試合相手の影山飛雄に「3年間何をしていた」と言われ憤慨します。高校ではその影山とチームになり、喧嘩をしつつも最高のコンビになっていきました。そして、日向は影山や他の仲間とともに、全国大会を目指して練習に励むのでした。

ハイキュー!!の東峰旭は烏野高校バレー部のエースですが、最初は姿を現しませんでした。東峰が初めて登場したのは、3巻の17話というだいぶ遅い時期です。主人公の日向翔陽や影山飛雄が入部したときには、先輩たちの中に東峰の姿はありませんでした。東峰は過去のトラウマから、練習に来ることができなくなっていたのです。

東峰旭がトラウマを負ったのは、伊達工との試合でのことでした。この試合で東峰はスパイクをことごとくブロックされ、自信を失ってしまいます。そして、ついにはトスを呼ぶことすらできなくなってしまいました。結局試合に負けた烏野高校でしたが、東峰を責める人は誰もいません。逆にリベロの西谷夕は、ブロックされたボールを拾えなかった自分を責めていました。

お互いに責任を感じていた西谷と東峰は口喧嘩になり、西谷は東峰が最後トスを呼ばなかったことを怒ります。西谷はリベロとして、自分が拾ったボールを勝手に諦められることが許せなかったのです。この喧嘩により東峰はバレー部から遠のき、練習に顔を出さなくなってしまいました。

練習をずっと休んでいた東峰旭は、そのままバレー部を引退するつもりでした。しかし、まだ未練が残っていたため、町内会チームとの練習試合を覗きに行きました。すぐに帰るつもりだった東峰でしたが、町内会チームの人数が足りなかったため試合に参加させられます。そこでまたもやブロックにつかまった東峰でしたが、そのボールを西谷夕が拾います。それを見た東峰は力強くトスを呼び、3枚ブロックを打ち抜いてみせたのでした。

トラウマを克服してバレー部に戻った東峰旭でしたが、宮城県予選の2回戦でトラウマの原因となった伊達工と当たります。試合前まではまさに失神寸前の様子だった東峰でしたが、試合が始まるとエースらしく堂々とした姿で戦います。そして、苦しい場面で見事にバックアタックを決めて見せ、エースとして完全復活したのでした。

東峰旭が覚醒したのは、春高バレーの2回戦でのことでした。烏野高校は2回戦目で、長野県代表の鴎台と当たりました。鴎台の強固なブロックに阻まれ、烏野高校は第1セットを落としてしまいます。スパイクが決まらないことで自信をなくしかける東峰旭でしたが、仲間たちの言葉に気持ちを切り替えます。そして、鴎台との長いラリーが続く中、東峰は3枚ブロックを懇親の一撃で打ち破りました。精神的に弱かった東峰が、本物のエースとして覚醒した瞬間でした。

高校時代で覚醒した東峰旭でしたが、高校卒業後はバレーから離れた生活を送ります。もともとオシャレだった東峰は、東京にあるアパレル系の学校に進学しました。そして現在では、東京でアパレルデザイナーとして活躍しています。烏野高校のメンバーたちとは連絡を取り合っているようで、澤村大地や菅原孝支と再会して笑い合っている姿が描かれていました。

ハイキュー!!の澤村大地と菅原孝支は、東峰旭と同じく烏野高校バレー部の3年生です。澤村大地はキャプテンで誰にでも優しく、周りから慕われている人物です。しかし、すぐにヘタれる東峰のことは甘やかさないと決めていて、東峰だけは沢村のことを怖がっています。菅原孝支は副キャプテンで、精神的な面でも東峰を支えてきました。ただ、澤村同様、他の人には優しくても東峰に対してはやや辛辣です。

2人とも東峰のことを「ヒゲちょこ（ヒゲのへなちょこ）」や「ガラスのハート」などと言ってからかいますが、それは部から逃げ出した東峰に罪悪感を抱かせないためでした。これらの様子からも、3人の仲が非常に良いことがわかります。全国大会を決めた試合では、3人で泣きながら抱き合っていました。

ハイキュー!!の西谷夕は、東峰旭よりひとつ下の2年生です。西谷はエースの東峰を尊敬し、慕っていました。伊達工の一件で東峰と衝突してしまいますが、お互いを嫌いになったわけではありません。西谷は東峰が部に来なくなったとき、東峰が戻らない限り自分も戻らないと宣言しています。このことからも、東峰に対する気持ちの強さがよくわかります。

また、東峰がコートに戻ってきたときも、西谷は東峰を信じてボールを拾い続けました。その姿があったからこそ、東峰もエースとして復活できたのです。2人はエースと守護神として、お互いに刺激し合って成長していくのでした。

日向翔陽はチームのエースになることを目標にしていますが、背が低いことにコンプレックスを抱いています。そのため、高身長でガタイの良い東峰旭に憧れていました。一方の東峰は、日向の常人離れしたスピードやジャンプ力に驚かされ、刺激をもらっています。日向本人は気づいていませんが、密かに対抗心を燃やしてもいました。2人はタイプの違うアタッカーとして、他校にも恐れられるコンビとなりました。

アニメ版のハイキュー!!では、東峰旭の声を声優の細谷佳正さんが担当しています。気が弱い東峰にぴったりの優しい声で、視聴者の心を癒やしてくれました。声優の細谷佳正さんは、ハイキュー!!以外にもスポーツをテーマにしたアニメに出演することが多いです。役柄は多岐に渡っており、悪役からかっこいい爽やか少年まで、どのようなキャラでも上手く演じています。

声優の細谷佳正さんは1982年2月10日生まれのB型で、出身は広島県の尾道市です。高校時代に演劇にハマり、演劇部の部長を務めます。卒業後は大学受験に失敗し、『機動戦士ナデシコ-The prince of darkness-』の山寺宏一さんに感化されて声優を目指します。東京アナウンス学院卒業後、マウスプロモーション付属俳優養成所に入所します。2004年にそのままマウスプロモーションの所属となりますが、2014年に退所してフリーとなりました。

細谷佳正さんは、『ダイヤのA』（結城哲也）、『黒子のバスケ』（日向順平）、『新テニスの王子様』（白石蔵ノ介）などのスポーツアニメに出演しています。スポーツアニメ以外でも、『キングダム』（王賁）、『アルスラーン戦記』（ダリューン）、『BANANA FISH』（フレデリック・オーサー）などの人気作品で活躍しています。

ハイキュー!!の東峰旭は男性からも女性からも人気があり、「かっこいい」というコメントが多く見られました。普段の気弱な様子からはあまりかっこいいと思えない東峰も、エースとしてコートに立つ姿は誰が見てもかっこいいと言うことでしょう。鴎台戦で覚醒した東峰は、特にかっこいいと評判です。東峰が覚醒した瞬間、鳥肌が立ったという読者もいました。

かっこいいと評判の東峰旭ですが、かわいいと言われることも多いようです。コートで戦っている東峰は文句なしにかっこいいのですが、それ以外のヘタれている様子はかわいく感じてしまいます。アニメで動く東峰を見て、余計にかわいさが増したというコメントもありました。

ハイキュー!!の東峰旭は、アニメ版の声も人気です。細谷佳正さんはもともとファンが多い声優で、東峰の役に決まったときには喜びの声が上がっていました。細谷佳正さんの声に限らず、自然な演技が好きだという感想も多く見られました。これまで声優の細谷佳正さんのことを知らなかった人が、東峰の声を聞いてファンになったこともあるようです。

ハイキュー!!の東峰旭は、トラウマを抱えた状態で物語に登場しました。しかし、そのトラウマを見事に克服し、かっこいいエースとして復活することができました。物語後半では覚醒する姿も見せ、エースとしての存在を見せつけていました。ハイキュー!!は新作映画の上映も決定しているため、ぜひ劇場でも東峰のかっこいい姿を楽しんでください。