【銀魂】伊東鴨太郎の声優は真殿光昭！幼少期の声優や実写版は？

伊東鴨太郎（いとうかもたろう）の声優を調べるにあたりまずは『銀魂』とはどのような作品なのか、そして伊東鴨太郎とはどのような人物なのか、基本情報から改めて紹介いたします。

空知英秋による漫画で、『週刊少年ジャンプ』で2004年から2018年まで連載されていました。2019年からは『ジャンプGIGA』に移籍され、 同年『銀魂公式アプリ』で完結しました。

 ジャンルはSF、時代劇、バトルが区分されますが全体的にコミカルに描かれており、作者自身は作品を「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と表現しています。 単行本は全77巻、話数は全704話あります。第74巻までの国内累計発行部数は5500万部を超えている人気作品です。  

物語の舞台となっているのは江戸時代末期で、突如江戸に現れた宇宙人「天人（あまんと）」により支配されてしまった世界です。主人公は江戸で万事屋（よろずや）を営む坂田銀時、そんな銀時に惹かれた志村新八と、居着いてしまった夜兎族の少女・神楽と巨大な犬の定春、3人と1匹で結成された新生万事屋が、江戸で起こる様々な騒動を解決していきます。

2006年に初めてテレビアニメ化されて以来、2018年まで第4期に渡り放送されました。劇場版アニメは2010年に『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』、2013年には『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』、さらに2021年1月に『銀魂 THE FINAL』が公開されています。また2017年には実写映画『銀魂』が公開されており、翌年2018年には実写映画の第2弾にあたる『銀魂2 掟は破るためにこそある』が公開されています。

伊東鴨太郎は『銀魂』に登場する武装警察組織・真選組（しんせんぐみ）の参謀です。うす茶色の短髪に四角いメガネをかけた青年で、理知的な雰囲気が漂っています。 アニメ化もされた人気長編エピソード「真選組動乱編」で初登場しました。見た目通りのインテリですが剣の腕前も北斗一刀流免許皆伝という文武両道で、局長の近藤勲（こんどういさお）や隊士からの信頼も厚く「先生」と呼ばれています。

一見すると真面目な好青年の伊東鴨太郎ですが、表の顔に隠した本当の性格は野心家で、沖田総悟にも引けを取らない程の腹黒さを持ち合わせています。真選組副長・土方十四郎（ひじかたとうしろう）は伊東の本性に気づいており、また伊東もそんな土方を危険視し、お互いに殺意を抱く程に嫌悪しています。そうなってしまった要因には幼少期の出来事が大きく関わってきます。

伊東は幼少期からとても頭が良く、寺子屋では「神童」と呼ばれるほどでした。さらには剣術の腕も良かったため、他の子供達から嫉妬の対象にされいじめられてしまいます。家の中ではどうだったかというと、両親は病弱な双子の兄の看病に付きっきりだったため伊東に対してはほとんど無関心でした。それどころか「生まれてこなければ良かったのに」とまで言っています。

 恵まれた才能を持っていても誰からも認められなかった伊東は孤独になり、誰も信用しないようになってしまうのです。 この心の傷から伊東は「自分の存在をどんな形でもいいから天下にしらしめたい」という歪んだ欲求を抱えてしまい、真選組を混乱に陥る事件を起こしてしまいます。

伊東鴨太郎の誕生日は12月13日、身長175cm、体重69kgです。正確な年齢は不明ですが２０代と推測されています。 武闘派揃いの真選組の中では貴重な頭脳役であり、入隊してわずか１年程で現在の地位に就いています。裕福な家庭の生まれで家族構成は父、母、双子の兄・鷹久（たかひさ）の４人でした。文武両道ではありますがそれらは最初からできたわけでなく、幼少期の懸命な努力の末に会得したものです。

『銀魂』の長編エピソード「真選組動乱編」で登場し消えていった人物ですが、第二回人気投票では21位、第三回人気投票では27位にランクインするほどの人気を誇っています。悪役ポジションゆえに第一印象こそ良くないキャラクターですが、幼少期の悲しい過去とその最後に心惹かれた人は多いです。

実写版『銀魂2 掟は破るためにこそある』では三浦春馬が伊東鴨太郎を演じました。『銀魂2 掟はやぶるためにこそある』は「真選組動乱編」を元に実写映画化した作品であり、そこにおける伊東鴨太郎はエピソードの重要人物であり人気も高いキャラクターです。実写映画第１弾から登場している豪華俳優陣への追加キャストとなり、公開前から注目を集めていました。

三浦春馬が扮する実写版伊東鴨太郎のビジュアルが公開されたときは、完成度の高い再現率で好意的な意見が多く見られました。演技に関しても三浦春馬は原作の雰囲気を壊すことなく独自の解釈も込めて見事に演じ切り、ファンから高い評価を得ています。漫画やアニメの実写映画は批判が厳しいにもかかわらず、『銀魂2』は実写映画としてファン受け入れられた貴重な作品です。

アニメ『銀魂』で伊東鴨太郎を演じたのは真殿光昭（まどの　みつあき）という声優です。真殿光昭とはどのような人物なのでしょうか。ここからは彼のプロフィールや経歴、他作品で演じたキャラもあわせて紹介していきます。

真殿光昭（まどのみつあき）は男性声優で、現在は青二プロダクションという声優事務所に所属しています。出身地は大阪府、誕生日は1964年7月28日で身長は170cm、血液型はB型です。結婚しており女の子のお子さんがいます。大阪出身ということもあり関西弁キャラを演じることが多いです。

演技の幅が広くクールなイケメン、どこか抜けていて愛嬌のある三枚目、さらにハイテンションな変態や凶悪な悪役にまで至り、それらを見事に演じ分けることができる実力派ベテランの声優です。90年代後半からアニメの主要キャラを担当する機会が多くなり、徐々に名前が認知され人気も高まっていきました。 

真殿光昭は大学生の頃に劇団に所属し、並行して声優の専門学校である東京アナウンスアカデミー（現・東京アナウンス・声優アカデミー）声優科、テアトル・エコー付属養成所 にも通って芝居の勉強をしています。さらに生計を立てるために、夜は居酒屋でアルバイトをしていました。

 大学も声優専門学校もしっかりと卒業し、この時に役者の道へ進むことを決意しています。当時はマウスプロモーションという事務所に所属し、1989年のアニメ『 機動警察パトレイバー』で声優デビューしました。しかしデビュー当時は銭湯にすら行けないほどの極貧生活を送っており事務所のシャワーを無断で使っていた、というエピソードがあります。現在は青二プロダクションという事務所に所属しています。 

『銀魂』ではインテリ腹黒メガネ伊東鴨太郎を演じていましたが、他作品で真殿光昭の担当したキャラクターを紹介していきます。陽気なマスコットキャラから不良青年まで、その演技の幅を見ていきましょう。

漫画『BLEACH』に登場するキャラクターで、ソウルソサエティで作られた対虚用の戦闘用改造魂魄（モッド・ソウル）です。 普段はライオンのぬいぐるみの中に入れられています。脚力が異常に強く、100m走は3秒8、垂直とびは13m56cmという記録を持っていますが、ぬいぐるみ時の戦闘力は皆無です。性格はスケベな巨乳好きで、恩人のルキア以外の胸の小さな女性は名前を覚えられないという特性があります。

 漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターで、オンエア海賊団の船長です。一人称は「オラッチ」、「アッパッパッパッパ!!」という独特な笑い方が特徴の手長族です。陽気で目立ちたがり屋な性格ですが、狡猾な策略家でもあります。戦闘力も高く『体の各部を楽器に変え奏でた音で攻撃する』という能力を有しています。

漫画『NINKU-忍空-』に登場するキャラクターです。戦争中に人間不信になってしまい荒くれ者の不良となった過去があります。その名残で短期で粗暴な性格で、敵対する者には容赦がないです。真殿光昭は元々原作漫画が大好きで、藍桃のトレードマークである黒のタンクトップとジーパン姿でオーディションを受けたところ藍桃役に決まったというエピソードがあります。

実写版『銀魂2』で伊東鴨太郎の青年期と幼少期は、それぞれ別の俳優が演じました。ではアニメ『銀魂』で幼少期の伊東鴨太郎を担当した声優は誰なのか、プロフィールや他の出演作品とともに紹介していきます。

幼少期の伊東鴨太郎の担当声優は関山美沙紀（せきやま　みさき）という女性声優です。

 関山美沙紀は81プロデュースという声優事務所に所属しています。出身地は兵庫県、誕生日は2月22日です。特技はテニスの他に空手黒帯、習字、ヨガ、キックボクシングととても多才で、アメリカ系雑貨の大ファンであると公言しています。活動開始は2004年、アニメ声優のみならずナレーターや洋画吹き替えと幅広い活躍をされています。  

 『銀魂』伊東鴨太郎（幼少期）の他、関山美沙紀の主な出演作品を紹介していきます。『銀魂』では心に傷を負った少年の役でしたが、他にはどのような演技をされているのでしょうか。元気な女の子からクールな美女、愛らしいマスコットキャラまで幅広い演技を見ていきましょう。 

アニメ『となグラ!』に登場する人物で、ヒロイン有坂香月の中学時代からの親友の高校一年生の女の子です。髪を二つに結っており、関西弁で話すのが特徴です。格闘技が好きで、主人公の勇治とも話が合います。

漫画『NARUTO-ナルト-』に登場するキャラクターで、銀髪に色黒の肌、青い瞳の美女です。四代目雷影・エーの秘書を務めており「天送の術」という「物質を任意の場所へ即座に転送できる」能力を持っています。忍としても秘書としても能力が高く、とても優秀な人物です。

LINEゲームを原作にしたショートアニメ『アキンド星のリトル・ペソ』に登場するキャラクターで宇宙海賊の男の子。お金にガメツイですが「案外いいやつなのでは？」と思わせるところがあります。

伊東鴨太郎の声優・真殿光昭と韓国俳優のクォン・サンウは深い関係があるようです。ここからはそんな２人の関係を紹介します。

クォン・サンウとは韓国の俳優です。誕生日は1976年8月5日、身長181cm、体重80kgまたは72kg、血液型はO型です。2001年にドラマ『おいしいプロポーズ』の脇役でデビューし、俳優として活動を始めました。2004年に日本でも放送された韓流ドラマ『天国の階段』で主人公の１人、グローバルグループ御曹司の「チャ・ソンジュ」を演じ注目を集め、高い人気を獲得しました。2008年には女優のソン・テヨンと結婚し、一男一女をもうけています。

日本で『天国の階段』が放送された際、クォン・サンウの日本語吹き替えをした声優が真殿光昭です。以降の作品でもほとんどの吹き替えを担当しており、クォン・サンウの専属声優となっています。また真殿光昭自身はクォン・サンウのファンであることを公言しております。

真殿光昭はアニメ作品だけでなく、海外ドラマの吹き替えでも多数出演作品があります。最近まで毎週金曜Eテレ19:25から放送していた『ゲームシェーカーズ　シーズン３』という海外ドラマでは、陽気な人気ラッパー「ダブルG（演：ケル・ミッチェル）」の声を担当しています。興味を抱かれた方はこの機会にぜひ、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか？

それでは伊東鴨太郎を担当する真殿光昭、関山美沙紀の世間での人気は評判はどうなっているのでしょうか。

真殿光昭は伊東鴨太郎も含め悪役を数多く演じています。その数は過去に演じたキャラで悪の組織が作られてしまう程です。そのタイプは策略家、クール系、オラオラ系と多岐に渡っています。クレイジーサイコな演技が得意そう、という声もありました。

2021年に放映が決定している人気作品『鬼滅の刃』で敵の精鋭部隊『上弦の鬼』のキャストがネット上で予想される中、上弦の伍『玉壺（ぎょっこ）』候補に真殿光昭を挙げている人が多く見られました。玉壺は芸術家気取りでプライドが高く残虐な変態という異形の鬼で、他の候補では同じくベテラン声優の中尾隆聖が挙げられています。

また真殿光昭は演技の幅がとても広く、クールなイケメンから強烈な変態キャラまで様々なタイプのキャラクターを演じ分けています。それだけ同じ人物が演技しているとは思われないため、後から気づいて驚く人が多くいました。

さらに抜群の歌唱力を誇っており、その歌声に魅了されたファンもたくさんいました。BLEACHの『コン』で歌うコミカルなキャラソンから、乙女ゲームアンジェリークシリーズの『チャーリー』で歌う甘く切ない系と、歌でも見事に声を使い分けています。

関山美沙紀は声優だけでなく、幅広い活躍をしています。その中でもラジオパーソナリティとしての実力はとても高く、共演者からも絶賛の声が多く見られます。関山美沙紀自身もラジオが好きと公言しています。

ランク王国の司会キャラ・ラルフの声優が亡くなってしまい、二代目として声を担当していたのが関山美沙紀です。途中で声優が変わると最初はどうしても違和感を覚えてしまうものですが、ラルフは声優が変わっていることに気づかない人が大半でとても凄い、と言われています。

『銀魂』での伊東鴨太郎は青年期は真殿光昭、幼少期は関山美沙紀の２人の声優で演じられました。性別も声質も異なる２人ですが、演技の幅が広く多くの才能を持ちアニメの他に活躍の場が多いこと、出身地が関西で関西弁のキャラを担当していること、という共通点がありました。興味を抱かれた方はぜひ、真殿光昭と関山美沙紀の出演作品をチェックしみてください。