【BLEACH】詠唱破棄とは！できる理由は技術？詠唱破棄まとめ

『BLEACH』は、作家の久保帯人さんによる日本の大人気アニメです。2001年から2016年までの15年間、雑誌『週刊少年ジャンプ』に連載されていました。『BLEACH』という名前の由来は、英語の「漂白」や「脱色」から連想し、「死神をイメージする黒の反対である白を連想させる言葉を選ぶことで黒をより引き立たせる」という理由から『BLEACH』と名付けられています。

大人気作品で世界中にファンがいる『BLEACH』は漫画を始めとし、アニメ化や映画化、ゲーム化、舞台化などもしています。『BLEACH』のアニメ版は、「死神代行消失篇」で終了してしまいましたが、2020年3月21日に、20周年のプロジェクトとして「千年血戦篇」のアニメ化決定が報じられています。

『BLEACH』の原作ストーリーは、「死神代行篇(コミックス第1巻〜第8巻)」、「尸魂界篇(第9巻～第21巻)」、「破面篇(コミックス(第21巻～第48巻)」、「死神代行消失篇(コミックス第49巻～第54巻)」、「千年血戦篇(コミックス第55巻〜第74巻)」の5編に大きく分けられています。

『BLEACH』のあらすじは、「幽霊」が視えるという変わった能力を持った霊感の強い高校生である主人公の黒崎一護が、「死神」と名乗る少女の朽木ルキアと出会うことから始まります。

その後、黒崎一護も死神となって仲間と共に戦い、成長していくバトル漫画です。『BLEACH』の世界は、尸魂界(ソウルソサエティ)という死神達の住む死後の世界と、現世である人間たちが住む世界に分かれています。死神たちは、死んだ人間の魂の管理や保護をし、尸魂界と現世のバランスを保つ為、日々悪霊と戦っています。

『BLEACH』には、主人公の黒崎一護を始めとする死神が登場しています。死神の戦闘スタイルは、「戦闘タイプ」と「補助タイプ」の2種類に分かれます。戦闘タイプは刀を使った戦い方ですが、補助タイプは「鬼道(きどう)」と呼ばれる技術を使った戦い方になります。

その鬼道の技術の中で最も注目されている技術は、「詠唱破棄(えいしょうはき)」という技術です。ここからは注目度が高い「詠唱破棄」という技術が一体どのような技術なのか、その特徴や利点を紹介していきます。

「詠唱破棄」とは、『BLEACH』の作中で登場する戦闘方法で「補助タイプ」の死神が使用する「鬼道」の技術になります。「鬼道」は、呪文を唱える事で捕縛(ほばく)することが可能になったり、魔法のような力で攻撃を行ったりする事などが可能になる技術です。そして、鬼道の技術を極めた者が「詠唱破棄」を使えるようになります。

まず鬼道には大きく分けて「破道」と「縛道」という2種類の技が存在しています。「破道」は、主に攻撃系の技で、相手に直接ダメージを与えることが出来ます。「縛道」は、守備や伝達などの技で、相手の動きを止めたり防御するバリアを張ったりする事が出来ます。

そして、その鬼道の「破道」と「縛道」の技を使う時には、通常決まった台詞を詠唱しなければならないのですが、「詠唱破棄」の技を使う事で、その名前の通り詠唱しなくても鬼道を発動出来る様になります。

『BLEACH』の作中でしばしば行われる「詠唱破棄」ですが、どのような利点があるのでしょうか？「詠唱破棄」は能力を発動する際に、本来ならば架空の呪術を詠唱する必要がありますが、「詠唱破棄」は架空の呪文を詠唱する必要がありません。その為「詠唱破棄」は、架空の呪文を詠唱するという工程を短縮し、戦闘を効率的に進める事が可能になるという利点があります。

ところが、「詠唱破棄」をすると、本来の鬼道の技術を維持することが難しくなるというデメリットもあります。

「詠唱破棄」と呼ばれる技術は、架空の呪文を詠唱するという工程を短縮出来る事は分かりましたが、どのようにすれば「詠唱破棄」という技術を習得できるのでしょうか？ここからは、メリットはあるものの、術の威力は落ちてしまうと言う技術「詠唱破棄」をどの様に習得出来るかを紹介していきます。

詠唱破棄は、鬼道を即座に発動できる分、術の威力は落ちてしまいます。術の威力を保った状態で「詠唱破棄」を発動するには、かなりの鍛錬を必要とします。『BLEACH』の隊長格クラスにもなると、かなり鍛錬をしている為、大きな数字の鬼道を「詠唱破棄」で発動する事が可能の様です。また、高位の鬼道になる程に習得する難易度は上がります。

『BLEACH』に登場する鬼道という能力で「二重詠唱」という技術があります。「二重詠唱」とは、2種類の鬼道の詠唱を並行して行うことで、鬼道の連発を可能とする技術です。この技術を習得するのは容易ではなく、かなりの高等技術になります。

そして『BLEACH』に登場する鬼道のもう１つの能力は、「後述詠唱」という技術です。「後述詠唱」とは、「詠唱破棄」で鬼道を放った後に、詠唱を追加して強化する技術の事です。

『BLEACH』で登場する鬼道の中の「詠唱破棄」が、かっこいい技である事は分かりましたが、読者の間ではアル噂が浮上しているようです。「詠唱破棄」と週刊少年ジャンプで連載されていた『Naruto』に登場する忍術が、似たようなスタイルをしていると言われています。ここからは、そんな『BLEACH』で登場する「詠唱破棄」と『Naruto』で登場する忍術の関係について見ていきましょう。

『Naruto』の正式タイトルは『NARUTO-ナルト-』で、岸本斉史(きしもとまさし)さんによる忍者バトルアクション漫画です。1999年から2014年までの15年間、週刊少年ジャンプで連載され、2002年10月にアニメ化し世界的に大ヒットした作品です。『NARUTO-ナルト-』はテレビアニメ化、ゲーム化などもしています。そして、原作の単行本は全72巻、全700話と長く連載している世界中で人気のストーリーです。

『NARUTO-ナルト-』の主人公であるうずまきナルトは忍の里・木ノ葉隠れの里の少年であり、忍者学校の問題児で毎日いたずらばかりしています。しかし、うずまきナルトには、火の国・木の葉の里の頂点である、火影(ほかげ)の名を継いで、里で一番の忍者になるという夢がありました。

しかし、うずまきナルトを見る里の大人たちの視線は冷たく、その理由として、うずまきナルトの出生の秘密が関係していました。その秘密とは、12年前に里を苦しめた「九尾の妖狐(きゅうびのようこ)」が、当時赤子だったうずまきナルトの身に封印されていた事です。火影のもとから「封印の書」を盗み出したうずまきナルトは、学校の教官であるミズキにその事を知らされます。

イルカの助けもあって、うずまきナルトはミズキを倒すことが出来ます。うずまきナルトの秘密を知りながらも、イルカはうずまきナルトの良き理解者であった事を悟り、うずまきナルトは決意を新たにします。無事に、忍者学校の卒業を果たしたうずまきナルトは、同じ生徒の春野サクラ、うちはサスケと共に、忍者としての第一歩を踏み出します。

先ほどもお伝えした様に、『BLEACH』に登場する「詠唱破棄」という技と、『NARUTO-ナルト-』に登場する技が似ていると言われています。『NARUTO-ナルト-』での戦い方である忍術も、「印」を結ぶ事で強力な術を使う事が可能になります。そして、『BLEACH』での戦い方である鬼道も、架空の呪術を詠唱する必要があり、お互いにワンクッション何かをしなければ能力を発動できないという点が関係していました。

ここまでご紹介してきた2作品の技や忍術を見ても分かる様に、『BLEACH』の「詠唱破棄」という技と『NARUTO-ナルト-』の忍術での戦い方は、どことなく似ていると言っても過言ではないでしょう。

『BLEACH』の「詠唱破棄」は、鬼道の実力者になると架空の呪術を詠唱する必要がなくなります。そして、『NARUTO-ナルト-』では忍術の実力者が「印」を結ぶという工程をスキップ出来ます。これ等の実力者による省ける工程にも、共通点があると考えられるでしょう。

最後にご紹介するのは、『BLEACH』ファンの詠唱破棄に対する評価についてです。『BLEACH』に夢中になればなるほど、詠唱破棄の技の良さも滲み出て来るのが分かります。 そんな情熱的な『BLEACH』ファンの評価を早速見ていきましょう。

『BLEACH』 の 詠唱破棄 に対するファンの声は、やはり「かっこいい」という声が多いです。詠唱破棄と共に、鬼道を覚える『BLEACH』ファンの情熱も伝わってきます。 

 『BLEACH』 を愛するがために、 詠唱破棄を求めないファンも中にはいらっしゃるようです。詠唱破棄の魅力と共に、詠唱のかっこ良さも楽しめる漫画なのが分かります。 

『BLEACH』の詠唱破棄を使用するキャラの戦闘のメリハリも、ファンはしっかりキャッチしている様です。詠唱破棄と完全詠唱の両方の技の魅力が、『BLEACH』のストーリーから溢れ出ているのが分かります。

15年以上という長い年月を経て愛され続けている連載漫画『BLEACH』ですが、主人公の黒崎一護を始めとする死神達による斬魄刀での戦いだけでなく、本記事で紹介した「縛道」や「破道」を使った戦いもとても魅力的です。

「詠唱破棄」は、とても高技術な技で、どのキャラクターが使用しているのかをチェックしながら作品を見てみるとまた違った楽しみ方が出来るかもしれません。そして、ご紹介した『BLEACH』と『NARUTO-ナルト-』との共通点も、この機会に是非チェックしてみて下さい。