【進撃の巨人】ユミルの人物像や結末を考察!能力や巨人化の経緯まで
進撃の巨人にて重要人物とされる「始祖ユミル」ことユミル・フリッツには、作中で様々な伏線が描かれています。進撃の巨人でもキーワードとなっている巨人化の能力に関しての情報から始祖なった彼女が選んだ結末までをここでは紹介していきます。
目次
【進撃の巨人】ユミルとは?
漫画では激動の最終回を迎え、現在アニメも激熱な展開を迎えている進撃の巨人ですが、その中でも超重要人物として描かれているのが「始祖ユミル」と呼ばれる少女です。進撃の巨人でも巨人化というキーワードになる能力を生み出した少女ではありますが、ここではユミルが始祖になってしまった経緯から、作中ではどのような結末を迎えるかをまとめています。
ユミル・フリッツのプロフィール
ユミル・フリッツは進撃の巨人本編よりも1820年も昔に生きた少女です。主人公・エレン達の時代では大地の悪魔と契約を果たした為に始祖になったとされています。元々は初代フリッツ王の奴隷でしたが、家畜の豚を逃がした事で死刑を言い渡されてしまいます。命からがら逃げている先で「大地の悪魔」と出会い、巨人化の能力を手に入れてからはフリッツ王の命令を聞く生物兵器として描かれています。
その後はフリッツ王の妻として3人の娘を儲けており、それぞれの名前が後の壁の名前となっています。ユミル自身は作中ではフリッツ王を愛していたと説明されていますが、そのフリッツ王から奴隷としてしか見てもらえていない真実に絶望して、巨人の能力で再生をする事なく死亡します。しかし、その後は「道」と呼ばれる精神世界にて巨人を生み続けていた存在です。
進撃の巨人の概要
別マガこと別冊少年マガジンにて連載されていた進撃の巨人は2013年にアニメ放送が始まり、現在までに第4期Part2が放送されている人気作品です。2023年には進撃の巨人完結編も予定しており、約10年続くアニメとしては人気度の高さがうかがえます。
進撃の巨人のあらすじ
巨大な壁に覆われた町で暮らすエレンは、壁の向こうに広がる世界に憧れる幼馴染のアルミンと一緒に暮らすミカサと共に元気に過ごしていました。外の世界では巨人が闊歩している恐怖をほんの一時でも忘れるかのようにです。しかし、その日壁をも超える超大型巨人の襲来を受けます。エレンはこの日母親を失い、全ての巨人を駆逐してやると心に決めます。それから5年の月日をかけてエレンは幼馴染2人と共に巨人を倒す為、調査兵団へと入団を決めるのです。
【進撃の巨人】ユミルの人物像や巨人化の経緯・結末
始祖ユミルは進撃の巨人のキャラクターでも重要な人物です。ここでは、なぜ奴隷だった少女が始祖として崇められる存在になったのかを人物像や経緯などから紐解き、その結末までまとめていきます。
ネタバレ①豚を逃がした罪で追放される
ユミルは元々、初代フリッツ王が侵略した国から奴隷として捕まった少女でした。この時舌を抜かれているために喋る事も出来ない状態です。そんなユミルは、家畜である豚の飼育小屋の扉を開けたまま放置しているシーンが描かれます。作中ではこの後、誰が豚を逃がしたかでフリッツ王から追及される奴隷達のシーンになりますが、この時逃がした犯人が判明しない場合は全員の目を抉ると脅しをかけています。
この脅しから全ての奴隷がユミルに対して指をさします。そしてフリッツ王の問いに、ユミルもうなずいた事から豚を逃がした犯人はユミルという事になりました。しかし、作中ではユミルが飼育小屋の扉を開けて豚を見ていたシーンのみが描かれています。また、ユミル自身舌がない事から喋る事ができません。この事からユミル自身が逃がしたのではなく、誰かの策略により陥れられたと考察する事も可能です。
ネタバレ②巨人化の能力を手に入れる
豚を逃がした事により追放という名の「自由」を得たユミルでしたが、それは同時にフリッツ王からの追手による死刑執行が行われるという事に繋がります。逃げた森の中では野生の獣だけでなく、同族達からの攻撃を受けて死と隣り合わせの逃亡劇を行います。そんな時森の大樹に開いていた大穴へと落ちてしまい、その中にあった脊髄に似たものに触れてしまいます。これがユミルの巨人化の原因です。
ネタバレ③フリッツ王の妻になり子供を産む
巨人化の能力を得たユミルは、その能力からフリッツ王の元に戻される事になります。そしてその力を使ってエルディアの領地を着々と広げていきます。また、ユミル自身が逃げないようにと自分の妻にする事で完全にその行動を制限しました。そんなユミルとフリッツ王の間には3人の娘が誕生し、それぞれに「マリア」「ローズ」「シーナ」と名付けられ、これがのちのエレン達の故郷を囲う壁の名前に使われる事になります。
ネタバレ④ユミルが死亡する
産まれた娘には巨人化の能力は受け継がれていませんでした。しかし、ユミル自身がどのような攻撃でもすぐに再生してしまう事から、安泰だと思われていました。そんなある日、フリッツ王が命を狙われ、ユミルは身を挺して守ります。しかし、この時フリッツ王が自分を「奴隷」としてしか見ていない真実に気付いてしまいます。この事に絶望したユミルは巨人の能力での再生を拒み、死を迎える道を選ぶのです。
ネタバレ⑤「九つの巨人」が誕生する
ユミルが死んだ事により、巨人化の能力は無くなったかと思われました。しかし、初代フリッツ王はこの力がなくなる事を恐れたあまり、ユミルの死体を細切れにして娘3人に食べさせました。そして、孫やその子供達にも同じように習わし、巨人化の能力を途絶えさせるなと命令します。これがのちの九つの巨人誕生に大きく関わり、さらにはエレン達の時代まで巨人化の能力が受け継がれていた真実になります。
ネタバレ⑥「道」で巨人を作り続ける
進撃の巨人には「道」と呼ばれる精神世界が存在します。これはユミルの民と呼ばれるユミル・フリッツを始祖として生まれた人種が繋がる事ができる場所です。ユミルはこの道と呼ばれる場所で骨や血液を使って巨人を生み出していました。全てのユミルの民がこの道に繋がっている事から、「座標」と呼ばれる「始祖の巨人」の能力を保有している人物は命令を出し、操る事ができるのです。ユミルはこの道にて2000年間巨人を作り続けています。
ネタバレ⑦地鳴らし
進撃の巨人作中では「道」の中で永遠と言われる程の時間を過ごしていたユミルは、エレンの登場により大きく変化します。これまでの王家の血筋はユミルの力を利用して繁栄を得ていました。しかし、エレンはその力で世直しを行うという考えとユミルの苦痛を理解した為にユミルは命令ではなく、エレンの「願い」を叶える形で「地鳴らし」を始めました。
ネタバレ⑧呪縛から逃れ消滅する
ユミルはエレンに力を貸す事で地鳴らしを引き起こしました。この時エレンはユミルの苦悩に寄り添う事で力を借りています。その時、ユミルに対して「永遠であるか終わらせるか」の二択を問われました。この問いによって、エレンが倒された時、ユミルも奴隷という呪縛から解き放たれ、消滅する事に成功します。この結末こそがユミルが2000年望み、道までエレンを導いた理由とされています。
【進撃の巨人】ユミルの能力
進撃の巨人では様々な巨人が登場します。その中でも始祖の巨人として巨人化の能力の始まりとなったユミルには、他の巨人とは能力が格段に異なります。ここではその数々の能力についてまとめています。
ユミルの能力①始祖の巨人
ユミルの持つ能力で大本となるのが始祖の巨人の能力になります。無垢な巨人と呼ばれる9つの巨人とは異なる通称知性を持たない巨人であれば全てを操る事が出来るのが特徴的です。また、始祖の巨人の全長は200m以上とされており、超大型巨人と言われている存在よりも更に巨大な姿をしています。
ユミルの能力②巨人を作り出す
ユミルが持つ能力で強みとなるのが「道」にて巨人を生み出す事ができるという点です。道は白い砂漠のような環境となっており、ユミルはそこで血や骨を使って巨人を作り上げます。また、巨人の能力を持っていてる存在を作り上げて生き返らせる事も可能です。
ユミルの能力③巨人を操る
ユミルは道と呼ばれる空間に存在しており、この道は全てのユミルの民に繋がっているとされます。この力を使う事でユミルは全てのユミルの民に信号を送る事ができます。その応用から知性のない無垢な巨人をコントロールし操る事が可能です。
ユミルの能力④身体構造や記憶を改ざんする
ユミルの能力は自分自身だけでなくユミルの民にも影響を及ぼします。その最たるものが身体構造の変更です。これに関してはジークが道にたどり着いた際にエレンを使って行おうとして願いを見てもわかります。また、その他にも詳しくは描かれていませんが記憶の改ざんも可能であるとされています。
【進撃の巨人】ユミルの伏線を考察
始祖ユミルには多くの伏線があったと考えるファンが多く存在します。中には進撃の巨人最終回を迎えたにも関わらず解明されていない謎もあります。ここでは作中で描かれていたであろう伏線から始祖ユミルに関しての考察をまとめていきます。
ユミルの伏線①不戦の契とは?
不戦の契りは進撃の巨人本編から約100年前に145代の王であるカール・フリッツが作り上げたものです。このは戦いに疲れたカールが逃げる為に作り上げたのではないかとされていますが、よくよく考えれば始祖の巨人の力を持っている為、逃げる必要はなかったとされています。この事からカールは「純潔のエルディア人」ではなかった為に、始祖の力を100%使う事が出来なかったのではないかと考察できます。
また、それ以外にも様々な伏線が描かれています。例えばライナー達3人の回想シーンでは首を吊っているおじさんの夢を見ると言っていました。実はこれはカールが自分自身を裁いてほしいために、巨人の力を継承した3人に見せていたと考察されています。
ユミルの伏線②豚を逃した理由
ユミルは奴隷時代に家畜の豚を逃がしてしまった事で追われる立場となります。また、明確に彼女が豚を逃がしたシーンは描かれていません。しかし、ユミルは常々「自由」を求めていました。この点から豚に自分自身を投影し、このままこの扉を開けば自由を掴めるのではないかと考えていたのではないかと考察できます。
ユミルの伏線③「道」に居続けた理由
ユミルが進撃の巨人作中で道に居続けた理由ですが、ジークは奴隷として王家の人間に仕えていると言っていましたが、別の考察をする事ができます。ユミルは元々は奴隷として名前以外に何も持ち合わせてはいませんでした。そんな彼女が唯一無二の能力を手にした事で絶対な存在となります。自分自身を見てほしいという想いからエレンのような存在が来るのを待っていたと考察されます。
【進撃の巨人】ユミルの声優
作中では舌を抜かれてしまっていたユミルですが、アニメでは声を担当している声優がいます。ここではアニメ進撃の巨人にてユミル・フリッツの声を担当している声優についてまとめていきます。
ユミルの声優は「三浦千幸」
三浦千幸は賢プロダクションに所属している女性声優です。2010年から声優としてデビューされていますが、様々な有名作品で担当をゲットする実力の持ち主です。また、アニメだけでなく吹替声優として映画などにも登場しています。
三浦千幸のプロフィール
- 出身:宮城県
- 誕生日:11月17日
- 事務所: 賢プロダクション
- 活動期間:2010年から
2016年の声優アーティスト育成プログラムから養成所経験を経て、現在の事務所である賢プロダクションに所属します。現在年齢は非公開となっていますが、同じ高校に通っていたという方の情報によれば26歳ではないかとSNSで話題になっています。
三浦千幸の主な出演作品
- からくりサーカス(ベス役)
- PSYCHO-PASS3(慎導灼役〈少年時代〉)
- ポケットモンスター(オニオン役)
- 僕のヒーローアカデミア(志村華役)
活動している期間がまだまだ短い事から作品数自体は少ないですが、それでも有名作品で役を得ています。また、吹替では映画やドラマだけでなく、アニメなども担当している事から期待の新人です。
【進撃の巨人】ユミルに対する世間での評判や人気
進撃の巨人では様々なキャラに関する評判を目にする事ができます。その中でも巨人の生みの親ともいえる始祖ユミルに関しての世間ではどのような評判となっているのでしょうか。ここではSNS上で上がっている彼女の評判や人気をまとめています。
ユミルは初代フリッツ王から愛されたかったと言うエレンのセリフがありましたが、この愛に関しての感想などが特に多くありました。純愛だけが愛ではなく、フリッツ王に依存する事で、自分の存在を確立していたのではないかと考えれば、2000年もの間王家の血を引いている存在に依存しているユミルの姿も納得ができます。
ユミルは追手から逃げる為に森に入り、その中で大地の悪魔といわれた有機生物の起源に触れています。この描かれ方が実は最終回の大樹のシーンとリンクしている事からユミルは解放されていないのではないかと考察しているファンもいます。
最終回にてユミルはミカサの前に姿を現し、そのユミルに対して「おやすみ」と告げているシーンから解放されたのは確定だろうと考察できます。この事からファンの中にはエレンが道を示し、ミカサが送り出す事で奴隷としてではなく人としてユミルが自由を手に入れた事が、進撃の巨人の結末なのだと考えているファンが多いです。
【進撃の巨人】ユミルはすべての始まりのキャラだった
ここでは進撃の巨人に登場する始祖ユミルに関しての情報をまとめてきました。巨人化の能力を最初に手に入れた少女というだけでも重要になる人物ですが、彼女こそが進撃の巨人の原点となっている存在である事がわかります。アニメも完結編が決定している今、ユミルの情報を知る事で更に進撃の巨人を楽しみ、違った視点から結末を見る事ができます。
この記事のライター
遊喜
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