【進撃の巨人】時系列や年表を徹底解説!あらすじや見どころも紹介
『進撃の巨人』では作中で発生する出来事の時系列が、複雑なストーリーを理解する為に重要な要素となっています。今回は『進撃の巨人』に登場する出来事の時系列について、またアニメ版でも高い人気を誇る『進撃の巨人』の見どころについて紹介をしていきます。
目次
【進撃の巨人】とは?
多くの読者から高い評価を獲得している『進撃の巨人』は、ダークファンタジーのジャンルに分類される漫画作品です。『進撃の巨人』は人類が圧倒的な体格差を持つ巨人と戦う内容のストーリーとなっていて、独特の世界観で数々のファンを魅了しています。ここでは『進撃の巨人』の作者や概要、あらすじについて紹介をしていきます。
進撃の巨人の作者
『進撃の巨人』は月間少年漫画雑誌の"別冊少年マガジン"で連載が行われていた漫画作品で、"諌山創"という漫画家が作者となっています。諌山創は『進撃の巨人』を代表作としている大分県出身の漫画家で、『進撃の巨人』の物語が完結した際には"野間出版文化賞"を受賞しています。
進撃の巨人の概要
発生した出来事の時系列が物語で重要となっている『進撃の巨人』は、2009年から別冊少年マガジンで長期に渡って連載が続けられた漫画作品が原作となっています。『進撃の巨人』は完結を迎えた漫画版以外にも、2013年から配信されているアニメ版も大人気の作品となっており、日本のアニメ作品の中でも高い知名度を誇っている事から海外からの人気も高い作品となっています。
進撃の巨人のあらすじ
『進撃の巨人』の主人公の"エレン・イェーガー"は、幼少期から壁に囲まれている安全な生活よりも危険な外の世界に強い興味を示していました。エレンは幼馴染の"アルミン・アルレルト"と共に壁の外の世界に行く事を夢見ていましたが、家族等の周囲の人々からは危険を理由に否定されていました。ある日巨人が壁を破壊するという事件が発生した事により多くの被害を受けたエレンは、全ての巨人を駆逐するという強い想いを抱きました。
【進撃の巨人】時系列の順番と年表を解説~850年以前~
『進撃の巨人』の世界での850年は主人公であるエレンが訓練兵団を卒業する年となっています。ここからは『進撃の巨人』に登場する様々な謎に関係する出来事が発生している、850年より前の『進撃の巨人』の世界で発生した出来事について時系列の順番に沿って紹介していきます。
時系列①1820年前
『進撃の巨人』でエレン達が登場する時代から1820年前の世界では、巨人の能力によってエルディア帝国の成長に影響を与えた"始祖ユミル"が活躍をしていました。始祖ユミルは巨人化が可能となった事で、能力を駆使して荒地を耕したりと国や人々の助けになる活動をしていました。始祖ユミルが所有していた巨人化の能力は、始祖ユミルの死亡後に九つの巨人呼ばれる能力となりエレン達まで受け継がれていきます。
時系列②743年
『進撃の巨人』の重要キャラクターであるエレン達が活躍する時代から約100年前となる743年は、後にエレン達が生活する場所となるパラディ島に壁が作られた年となっています。戦争を嫌った145代フリッツ王は平和の為にエルディア国民達と壁の中で暮らす決断をします。壁内の人々は始祖の巨人の能力で記憶を変えられた為、壁の外は巨人が存在により人類が生活出来ない危険地帯として認識されるようになりました。
時系列③815年頃
815年頃はエレンの父親である"グリシャ・イェーガー"が幼少期を過ごしていた年となっています。グリシャは妹の"フェイ・イェーガー"と共に幼少期をマーレで過ごしていました。グリシャとフェイは飛行船を見る目的で外出していましたが、無断で収容区の外に居る所をマーレの職員に発見されてしまい、グリシャは制裁として蹴られフェイは殺害されてしまいました。
時系列④825年頃
825年頃は後に獣の巨人として調査兵団に多くの被害を与える"ジーク・イェーガー"が生まれた年です。フェイの殺害を受けてマーレに対する憎しみが高まったグリシャは、"エルディア復権派"に所属して王家の末裔である"ダイナ・フリッツ"と出会い結婚します。二人が結婚した事により『進撃の巨人』の重要キャラクターの一人であるグリシャの息子のジークが生まれました。
時系列⑤832年頃
832年はグリシャが"進撃の巨人"を継承した年です。ジークが条件を満たした事でグリシャとダイナはジークをマーレの戦士の募集に応募しました。グリシャはジークの事をエルディアが勝利する為に重要な存在になると期待して幼いジークに相手に洗脳教育を行いましたが、グリシャの対応に不満が高まったジークによってエルディア復権派である事が密告されてしまい、グリシャはダイナと共に楽園送りとなりました。
時系列⑥835年
835年は『進撃の巨人』の登場キャラクターの中でも特に重要なキャラクターである、"エレン・イェーガー"、"ミカサ・アッカーマン"、"アルミン・アルレルト"が生まれた年となっています。進撃の巨人を継承したグリシャは"キース・シャーディス"との助けによって壁内で生活を開始します。グリシャが"カルラ"と結婚してエレンが生まれた事で、ジークの育て方を悔いたグリシャはエレンを普通に育てました。
時系列⑦844年
844年はミカサの両親が死亡した年となっています。ミカサは家族と共に強盗に襲われた事で、両親を殺害されて自身は誘拐されてしまいます。誘拐されたミカサの元にやって来たエレンは、ミカサと協力する事で誘拐犯の殺害に成功します。両親を失ったミカサはイェーガー家に引き取られて、エレンの家族として共に生活する事となりました。
時系列⑧845年
845年は超大型巨人によってウォール・マリアが破壊された年です。グリシャが仕事でウォール・シーナに向かった時にエレンの住むシガンシナ区は巨人が壁を破壊した事で巨人の攻撃を受けました。エレンとミカサは駆け付けた駐屯兵団の"ハンネス"によって助けられましたが、破壊された家の下敷きになり動けなかったカルラは巨人に食べられて死亡してしまいます。
巨人の襲撃によってグリシャの行方も不明となった事で、エレンは両親と住処を失うという大きな被害を受けました。エレンとミカサは船に乗り込んでシガンシナ区を脱出しましたが、エレンは今回の事件で巨人を強く憎む事となり人類はウォール・マリアの領土を巨人達によって奪われる結果となりました。
時系列⑨846年
845年に巨人の襲撃によって大打撃を受けた人類は、翌年の846年に巨人達に奪われたウォール・マリアの領土を取り返す作戦を計画しました。846年の人類は巨人の被害によって食糧等の物資の不足から苦しい生活を強いられていた為、ウォール・マリアでの作戦は戦闘経験の無い者を参加させる事で人口を減らす目的となっていました。そして人類は多くの犠牲者を出したにも関わらず、作戦の結果は失敗となりました。
時系列⑩847年
847年はエレン達が104期訓練兵団に入団した年となっています。845年にシガンシナ区で巨人の攻撃を受けたエレン、ミカサ、アルミンの3人は、過酷な環境となっていた避難先で労働を行っていましたが、847年に避難先を出て巨人に対抗する技術の習得が目的となる訓練兵団へと入団しました。
時系列⑪848年
848年は調査兵団に所属する"イルゼ・ラングナー"が活躍する年となっています。調査兵団の活動である"壁外調査"に参加していたイルゼは、巨人の攻撃によって仲間を失っただけでなく、乗っていた馬や立体起動装置も使用出来ないという危険な状況となってしまいました。壁内への帰還が難しい状況でもイルゼは諦めず、自身の状況を手帳に記録しながら移動を続けていましたが巨人と遭遇して死亡しました。
時系列⑫849年
849年は848年に死亡したイルゼの手帳を"リヴァイ"が発見した年となっています。イルゼの手帳には自身の状況の他に死因となった言葉を話せる特殊な巨人について記されており、貴重な情報が記録されているイルゼの手帳は壁外調査での大きな成果としてリヴァイ達が回収しました。
【進撃の巨人】時系列の順番と年表を解説~850年以降~
『進撃の巨人』の世界での850年からは、上記で紹介をしてきた849年までの出来事と違って、エレンを始めとする104期生の重要キャラクター達が実際に巨人との戦闘を始める年となっています。ここからは主にリヴァイ等の調査兵団やエレン等の巨人化能力を持ったキャラクター達が活躍をしている850年から発生する出来事を、時系列の順番に沿って紹介していきます。
時系列①850年
850年は『進撃の巨人』の物語が大きく進行する年となっています。エレン達104期生は850年に訓練兵団を卒業します。超大型巨人の登場によりトロスト区に巨人が攻撃を仕掛けてきた際に、巨人と戦闘を行ったエレンは巨人に食べられてしまいました。しかし死亡したと思われていたエレンが巨人化して回復した為、人間が巨人に変化出来る事が判明しました。
物語が進むにつれてエレン以外にも巨人化の能力を持ったキャラクターが判明した事で、ウォール・マリアが奪われる原因となった超大型巨人達と調査兵団が戦闘を行いました。調査兵団の団長であるエルヴィンを始めとして多くの死者を出した調査兵団でしたが、エレンやアルミン等の活躍によって超大型巨人を倒す事に成功しました。
時系列②851年
851年は壁外に存在する国である"マーレ"との関係が始まる年となっています。850年に超大型巨人の撃破に成功した調査兵団は、ウォール・マリアの奪還に成功した事で壁外調査を行いました。エレン達は幼少期から夢見ていた海まで実際に辿り着くことが出来ました。そして海の向こう側の国であるマーレから来た反マーレ派の義勇兵が様々な情報を伝えた事により、エレン達の住むパラディ島の技術力が大きく向上しました。
時系列③852年
852年はパラディ島がヒィズル国と交流を始めた年となっています。851年に壁外の世界の人類と繋がりを持ったパラディ島は、港を整備するなど外交に力を入れていました。そしてパラディ島を訪れたヒィズル国の特使である"キヨミ・アズマビト"と交流を始めます。キヨミはエルディア人に対する差別を嫌っていた為、パラディ島に対して友好的な姿勢を示していました。
時系列④853年
853年はマーレでの潜入調査が計画された年となっています。852年にヒィズル国との交流を始めたパラディ島でしたが、ヒィズル国はパラディ島に友好的なもののパラディ島の資源を独占したいという思惑が存在していた為、他国との外交に協力をしませんでした。ヒィズル国に頼るだけでは状況が良くならないと判断した調査兵団は、マーレに直接潜入するという計画を立てました。
時系列⑤854年
854年はエレンがミカサ達と対立していく年となっています。パラディ島の人類が世界から酷い扱いを受けている事を知ったエレンは、パラディ島の壁の中の巨人を壁の外に向けて移動させる"地鳴らし"を行う為に単独行動をする事が増えていきました。エレンの行動は104期生達からも疑問視されており、仲間達よりもジークとの接触を優先していたエレンはミカサやアルミンにも酷い態度を示して仲間達と対立していきました。
【進撃の巨人】アニメのストーリーと見どころ
原作のストーリーが上記の時系列の順番で進行していった『進撃の巨人』は、原作と同様の順番でストーリーが展開されているアニメ版も人気となっています。アニメ版の『進撃の巨人』は原作と違ってストーリーが完結していない為、続編に期待が高まっています。ここからはアニメ版『進撃の巨人』のストーリーの見どころを、配信されたシーズンの順番に沿って紹介していきます。
進撃の巨人のアニメシーズン1のストーリーと見どころ
アニメ『進撃の巨人』のシーズン1では、エレンの幼少期や女型の巨人との戦闘が見どころとなっています。シガンシナ区での巨人によって被害が発生するシーンや、リヴァイ達と女型の巨人との戦闘シーンは原作よりも迫力のあるシーンとなっており、原作を見てからアニメを視聴するという順番でも新鮮な気持ちで楽しめる作品となっています。
進撃の巨人のアニメシーズン2のストーリーと見どころ
アニメ『進撃の巨人』のシーズン2では、獣の巨人の登場やシーズン1で謎となっていた超大型巨人や鎧の巨人の正体が判明する内容となっています。シーズン1で戦った女型の巨人との関係を疑われた調査兵団は、獣の巨人の襲撃を凌いだものの超大型巨人や鎧の巨人の登場によってエレンを奪われてしまいます。シーズン2では巨人化の能力を持っている人物が判明するシーンや、調査兵団と前述した巨人達との戦闘が見どころとなっています。
進撃の巨人のアニメシーズン3のストーリーと見どころ
アニメ『進撃の巨人』のシーズン3では、104期生の"クリスタ・レンズ"に関係するストーリーが主な内容となっています。始祖の巨人の能力によって世界を支配する事を計画していた"ロッド・レイス"は、始祖の巨人の能力を持つエレンと能力を使用する為に必要な王家の血を持つ"クリスタ(ヒストリア・レイス)"を確保しようとしました。シーズン3は巨人化の能力を巡った調査兵団と中央憲兵の戦闘が見どころとなっています。
【進撃の巨人】伏線を考察
『進撃の巨人』にはストーリーの序盤から様々な謎が登場しており、謎に関係する伏線が多く存在しています。『進撃の巨人』に登場した伏線はそれぞれ読者によって様々な考察が行われています。ここからは『進撃の巨人』の魅力の一つとなっている、様々な伏線に関する考察について紹介をしていきます。
伏線①アッカーマンの謎
『進撃の巨人』にはミカサやリヴァイ等の"アッカーマン一族"が登場します。アッカーマン一族は強力な戦闘力を持っており、巨人との戦闘で多くの成果を上げています。アッカーマン一族は幼少期のミカサのように最初から力を持っていた訳では無く、高い戦闘力を発揮出来るようになった時期が突然訪れたという共通点を持っています。アッカーマンには謎が多く、特別な力は人工的なものであるという考察も存在しています。
伏線②グリシャのジークへの思い
『進撃の巨人』の主人公のエレンと深い関係にあるグリシャとジークは、ジーク目線では洗脳教育をしてきた酷い親と思っていましたが、グリシャはジークの事を自身の目標にとって重要な存在になるという期待も込めて愛していました。しかしグリシャはジークの報告によって楽園送りとなってしまった為、パラディ島でエレンが生まれた際にはジークを育てた経験から深く反省してエレンには普通の教育を施しました。
伏線③進撃の巨人の能力
エレンが継承した"進撃の巨人"の能力には、未来の継承者の記憶が見れるというものが存在しています。進撃の巨人の能力は過去に干渉する事が可能となっている為、優しい性格で知られていたグリシャがレイス家を攻撃した時のように、未来の継承者が干渉する事で過去に影響を与えていたという事例が発生していました。
伏線④ミカサの腕の「844」の数字
ミカサは幼少期に母親によって腕に刺青が入れられました。ミカサの母親は刺青について一族が受け継いでいく必要があると説明していましたが、物語終盤になってもミカサが刺青を入れた際の"844"という数字の意味や、何故一族が刺青を受け継いでいく必要があるのかについては謎の状態となっています。
伏線⑤「2000年後の君へ」というタイトルの意味
『進撃の巨人』は第1話に"2000年後の君へ"というタイトルが存在しています。このタイトルは『進撃の巨人』の謎の一つとして考察されていましたが、第122話で"2000年前の君から"というタイトルが登場しました。エレンの活躍する時代から約2000年前に始祖ユミルが活躍していた事から、前述した二つのタイトルは始祖ユミルに関係しているという考察が行われています。
【進撃の巨人】に対する世間での評判や人気
『進撃の巨人』は登場キャラクターが死亡する事や、暗い雰囲気のストーリーとなっている事から評判が良いと知っていても先入観から読んでいないという人も大勢存在しています。実際に重い話が主軸となっている『進撃の巨人』ですが、謎の考察が楽しめる複雑なストーリー等の多くの魅力的な要素が含まれている事から、視聴者からは視聴を始めてみたら思わず見続けてしまった等の高評価の声が上がっています。
『進撃の巨人』ではストーリーの途中で重要キャラクターが死亡する等の衝撃的な展開を迎える事が多々あります。『進撃の巨人』の登場キャラクター達はそれぞれ目標を抱えているものの、エルヴィンのように夢を叶えられずに死亡するキャラクターも存在しています。このような絶望的な状況が続く独特なストーリーの展開を高く評価する視聴者も存在しています。
『進撃の巨人』のストーリーは上記で述べた時系列の順番で進行していきますが、回想シーンで過去の状況が判明する場面も存在しています。その為ストーリーを順番通りに視聴して時系列を理解した後にもう一度見返してみると、初めて見た時とは違った印象を受けるシーンがあり面白いと評価している視聴者が存在しています。
【進撃の巨人】時系列は複雑だった
今回は大人気作品の『進撃の巨人』で発生した出来事の時系列を順番に紹介しました。『進撃の巨人』のストーリーは多くの謎によって難しい内容になっているだけでなく、エレンの継承した進撃の巨人の能力によって未来や過去のストーリーも重要となっている為、時系列の順番を理解した上でも非常に複雑なストーリーである事が分かりました。
この記事のライター
サカモト
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