【進撃の巨人】ファルコが顎の巨人の継承者に？鳥になった理由とは？

進撃の巨人本編がマーレ編に突入すると主人公が入れ替わる劇的な展開になり、ファルコたちマーレの戦士が巨人の継承権を求めているところから物語が再スタートしていきました。ここではファルコのプロフィールをまとめ、進撃の巨人の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ファルコはエルディア人の一族・グライス家の次男です。内気な性格ですが思いやりのある人柄をしており、弱っている相手なら敵味方関係なく寄り添える優しい人物です。叔父がエルディア復権派の幹部を務めており、ファルコは兄のコルトと共に潔白を示そうとマーレの戦士に志願しました。

進撃の巨人は諌山創によって別冊少年マガジンに連載されていた漫画作品です。人間が巨人の脅威に立ち向かうダークファンタジー作品で、緻密なシナリオ設定と秀逸な伏線回収などが読者の関心を集めました。2022年9月時点で世界累計発行部数は1億1000万部を突破しており、アニメ化や小説化、実写映画化といったメディアミックスが展開されています。

ウォールマリアの壁に守られたシガンシナ区に暮らしていた少年エレンは、父と母、幼馴染のミカサと共に平穏な日々を過ごしていました。しかし、突如超大型巨人が出現したことにより日常は崩壊します。侵入してきた巨人たちが人々を襲っていくと、エレンの母親もその犠牲になってしまいました。全てを奪われたエレンは巨人を駆逐することを決意し、訓練兵団に入団することを決めるのでした。

ファルコは幼い頃からマーレの戦士として訓練を続けており、いつか巨人の継承者になることを目的にしていました。この夢は進撃の巨人作中で実現し、顎の巨人継承者になった後にファルコは様々な活躍をすることになります。ここでは進撃の巨人にてファルコが顎の巨人継承者になった理由や鳥の姿についてまとめていきます。

パラディ島に上陸した時、ファルコはガビがワイン瓶で殴られそうになったところを身を挺して庇いますが、そのワインにはジークの脊髄液が含まれておりファルコの体内に入ってしまいました。それによってファルコは1度無垢の巨人と化してしまいますが、ポルコを捕食したことによって人間の姿に戻り同時に顎の巨人の能力を継承しました。

ポルコから顎の巨人を継承した際、ファルコは同時に鳥のような姿になって飛行能力を手に入れていました。本来顎の巨人に飛行能力は備わっていませんが、ファルコの場合はジークの脊髄液に含まれていた獣の巨人の要素が混ざっていました。そのため、顎の巨人になったファルコは全身が体毛で覆われ顔がクチバシのような形状をした獣鳥のようになりました。

マーレ軍の会議で羽根の生えた巨人について言及されていたり、ファルコの初登場シーンは空を飛ぶ鳥に手を伸ばしていたり、ファルコという名前が『ファルコン』という鳥をイメージさせる名前だったりと、伏線描写は随所に隠されています。

ファルコはとてもお人好しな人物として描かれており、進撃の巨人作中ではそのお人好しによって物語の行方を左右するような場面に立ち会うこともありました。また、エレンとの関係は複雑なものでストーリーを理解するためにはしっかり抑えておきたいほど重要なものでもあります。ここでは進撃の巨人におけるファルコの人物像やエレンとの関係についてまとめていきます。

ファルコは内気ながら人思いな性格で、敵味方関係なく弱っている相手に寄り添って温かい言葉を投げかけるなど他人に感情移入できる人間です。同じ候補生のガビに危険が迫った時は身を挺して守ったり、弱ったフリをしていたエレンをつい助けてしまったりと正義感も強いです。

ファルコはマーレ帝国に残るエルディア人の一族・グライス家の次男です。エルディア人は巨人化できる体質を持っていますが、それゆえにマーレ人からは悪魔の民と蔑まれています。そんな状況を変えようとフクロウを中心に立ち上がったのがエルディア復権派です。ファルコの叔父は復権派の幹部であり熱心な活動を行っていましたが、仲間の息子に裏切られてしまって楽園送りとなってしまいました。その潔白を証明するためにファルコは兄コルトと共にマーレの戦士に志願しました。

同じ候補生であるガビに対してファルコは好意を寄せています。ガビは天真爛漫かつ大胆不敵な少女で、自分の優秀さや戦場での活躍を楽しげに話すほどの自信家です。ガビは鎧の巨人の継承候補筆頭と噂されていましたが、ファルコは継承者になったことでガビが13年しか生きられなくなってしまう彼女を案じていたため、彼女より優秀になって継承権を手にしようとしました。作中で告白まがいの言葉を伝えたことがありますが、ガビはそれがファルコの想いとは気付きませんでした。

ジークの脊髄液を飲んだ後にファルコは雲の上を飛んでいる記憶を見るようになりました。その記憶から鳥のように飛べるのではないかと推察していたわけですが、この記憶は獣の巨人に眠る継承者の記憶です。獣の巨人は継承を繰り返す度に異なる動物の能力が干支の順番に従って発現するようになっており、ファルコは過去に鳥（酉）の能力を得た継承者の記憶を見ていたことになります。

ファルコは病院に滞在していた時にクルーガーを名乗る負傷兵を出会い、彼に代わって家族宛ての手紙を投函することを手伝っていました。しかし、クルーガーは自らの正体をエレンと明かします。ファルコが送っていた手紙はエレンの家族ではなく計画に協力している仲間に渡っており、ファルコは意図せずエレンの計画に加担されていたことにショックを受けました。

鳥の飛行能力で最終決戦の場に駆けつけたファルコは激戦の中で仲間を救出し、エルディア人が無垢の巨人に変えられた時はミカサとリヴァイを乗せてエレンの顔近くまで運んでエレン撃破に貢献しました。最終決戦で死亡しなかったファルコはその後ガビと再会を果たし、リヴァイとオニャンコポンと共に異国の地で暮らしている様子が描かれています。

進撃の巨人がアニメ化されると原作を知らない人にとって第1話の衝撃的な始まりから視聴者を魅了し、その後のストーリーや世界観に馴染んでいるキャラクターの演技が評価されていきました。ここではアニメ版進撃の巨人にてファルコの声優についてまとめていきます。

ファルコを演じた声優は花江夏樹（はなえなつき）さんです。『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎役で大衆に知られるようになった人気声優で、2017年には声優アワードでパーソナリティ賞を受賞したことがあります。アニメ声優の他にも洋画吹き替えやナレーション、近年ではYouTubeやbilibiliでの動画配信活動も活発に行っています。

ファルコの正体や鳥になった理由、エレンとの関係性などについてまとめてきましたが、彼のキャラクター性や顎の巨人になった後の活躍シーンなどに対して進撃の巨人ファンはどのようなことを思っているのでしょうか。ここではファルコに対する世間での評判や人気を、SNS上に寄せられているコメントを紹介しながらまとめていきます。

ファルコが巨人化した姿はかっこいいと評判でした。九つの巨人はどれもデザインが素晴らしいと称賛されていますが、その中でもファルコの顎の巨人は動物のようなリアルさを迫力があって良いと絶賛されていました。

顎の巨人を継承した後、ファルコが歴代継承者の記憶を見ることができた理由に疑問を抱いている人が多くいました。ジークの脊髄液に関する内容は複雑であるため混乱してしまう人も出てくるでしょう。理解が難しいという人は、獣の巨人に干支の仕組みがあること、その中にある鳥の継承者をファルコは見ていたことを抑えておきましょう。

進撃の巨人最終回にてファルコがリヴァイらと共に旅行しているシーンに感動した人がいました。作中にファルコの死亡フラグが幾つか描かれ、作者の諌山先生も「役割を果たしたキャラは死んでもらう」と発言していましたが、ファルコが死亡せず生き残ってくれたことに喜びを感じたファンは多かったことでしょう。

進撃の巨人に登場するファルコの正体は顎の巨人でした。ジークの脊髄液から鳥の能力も継承していたことや、それまでの伏線描写に衝撃を受けたファンは多かったことでしょう。もしもファルコの活躍を見落としていたという人は、進撃の巨人本編にてぜひその瞬間をチェックしてみてください。