【暗殺教室】寺坂竜馬の魅力まとめ！E組版ジャイアン？卒業後も紹介

寺坂竜馬は『暗殺教室』の3年E組の一人であり、序盤はガキ大将的な性格が悪い方向に目立つキャラでしたが、後に良い部分を発揮するようになります。そんな寺坂竜馬の性格や関係性、アニメ声優や実写映画のキャストを見ていく前にまずは基本的な部分を見ていきます。

『暗殺教室』の寺坂竜馬は椚ヶ丘中学校3年E組の出席番号16番で、刈り上げが特徴の男子生徒です。4月10日生まれの身長180cm、体重77kgと中3ながらもかなりの体格があります。得意科目は体育であり、趣味は格闘技観戦です。学業については本来は悪くなかったものの、中学に入ってからは成績が落ちてしまいました。

『暗殺教室』の寺坂竜馬は小さい頃からガキ大将であり、3年E組に落ちた後もいじめっ子として幅を利かせていました。それは殺せんせーがやって来た直後でも変わっていませんでしたが、この殺せんせーとの出会いとE組での関係性が彼の性格を少しだけ変えるきっかけとなっていきます。

『暗殺教室』の寺坂竜馬は殺せんせーがやって来た当初に取り巻きの村松拓哉や吉田大成と共に渚を使って殺せんせーの暗殺を企てます。それは渚に爆弾を持てせて自爆テロをさせるというもので、自らはそのスイッチを押すだけでした。しかし、計画は失敗に終わり、殺せんせーに厳しく怒られたことから村松拓哉や吉田大成は暗殺へ消極的になっていきます。

漫画『暗殺教室』は『週刊少年ジャンプ』に2012年から2016年まで連載された松井優征先生の作品です。椚ヶ丘中学校の3年E組の担任になることを希望した謎の生物・殺せんせーとそんな殺せんせーの暗殺を狙う生徒達の学校生活や戦いを描いていくストーリーになっています。バトルやブラックコメディの要素を含みつつ、学園モノらしい先生と生徒の交流が描かれることから様々な魅力を持つ作品です。

そんな『暗殺教室』は2015年に第1期、2016年に第2期とアニメ化されており、声優によって声が付きながら原作ストーリーを改変せずに漫画の最終回までを描いています。また、2014年と2015年には実写映画化もされており、渚役に山田涼介、殺せんせー役に二宮和也という豪華な実写版キャスト陣が起用されることで大きく注目されました。

『暗殺教室』の寺坂竜馬は序盤こそガキ大将としての性格が前面に出ていますが、単なるいじめっ子で終わるわけではありません。そんな寺坂竜馬の性格や関係性から見る魅力的な部分を紹介していきます。

『暗殺教室』の寺坂竜馬は「寺坂の時間」において殺せんせーと仲良くなり始めるクラスの面々に馴染めず、そこで取り巻き達の二人とも仲違いしたことからシロに目を付けられて、3年E組全員の危機を招くことになります。しかし、そこで殺せんせーの言葉を受けたことで危機を脱し、その結果クラスの面々や殺せんせーとも良い関係を築けるようになりました。

それからの寺坂竜馬は元来の行動力がある部分が良い方向に出て、仲間内に対して見せる面倒見の良い性格からリーダシップを発揮するようになりました。かつてはいじめる対象だった渚や敵対していたイトナがピンチを迎えた時には心に訴えかけるようなことばをかけるようになるなど、頼りがいのある存在に変わっていきます。

『暗殺教室』の寺坂竜馬はプロフィール等に書かれる趣味は格闘技観戦であり、作中でもそのような解説ぶりを見せることがありますが、それとは別にメイド喫茶通いという意外な趣味があります。これは同じくE組の竹林孝太郎に連れられてからの趣味であり、会員カードを作ったり、自分が連れて行く側になったりとかなりハマっています。

『暗殺教室』の寺坂竜馬の交友関係で見ると、村松拓哉や吉田大成は傍から見ると取り巻きのように見えますが、本人はダチとして大切にしており、3人と同じグループになる狭間綺羅々についても同じように考えています。敵対関係であった堀部イトナもシロから離れた後は気にかけており、グループの一人として受け入れました。また、性格的には合わなそうな竹林孝太郎とは仲が良く、メイド喫茶以外でも共に行動していることがあります。

寺坂竜馬はガキ大将から頼れる存在になったこともあり、『暗殺教室』の作者である松井優征先生からは「E組版ジャイアン」と称されています。寺坂竜馬は歌好きなのに下手であるという部分も『ドラえもん』のジャイアンとする部分です。また、作中のわかばパークの子供達からは「じゃいあんとぶたごりら」というあだ名を付けられています。

『暗殺教室』では最後に3年E組の7年後の姿や進路が描かれました。その中で寺坂竜馬はインターンで出会った政治家に根性と体力を見込まれたことから学生中に私設秘書になっており、卒業後にはそのまま本採用されることになります。そして、次の目標を自身も代議士になれるよう夢を追いかけています。

寺坂竜馬は元々進路についてあまり考えていませんでしたが、2学期の進路相談で官僚を目指していた赤羽業から「裏から操りやすい」という理由で政治家になるよう言われており、その場は文句を言いつつも他にやりたいこともないことから第二志望に政治家と書いていました。それを赤羽業がクラス内に広めてからかわれたことからその時は取り消していましたが、それがきっかけで7年後は政治家の道に進んでいます。

『暗殺教室』には各キャラが印象深い名言を残しており、寺坂竜馬も面白い名言や心に響く名言を作中で残しています。ここではその寺坂竜馬の名言について紹介していきます。

この名言は一学期の期末テストで各教科の学年1位と取った者につき暗殺の際のハンデを負う約束をした殺せんせーに対して言った言葉になります。殺せんせーの想定では国・英・社・理・数の5教科でしたが、寺坂竜馬を含む4人は家庭科で学年1位を取り、クラスの後を押しもあって殺せんせーのハンデを増やしており、彼の変化を感じさせる名言です。

この名言はシロに見限られて目標を失っていた堀部イトナに対してかけた言葉になっています。初期の寺坂竜馬も同じような経験があったからこそ言える言葉であり、イトナに対する気遣いを感じるところや寺坂竜馬自身の成長が伺える名言として心に残っている人が多いようです。

この名言はシロにそそのかされて、クラスと殺せんせーのピンチを招いた後、赤羽業の言葉から目が覚めた際に言った言葉になります。自分の欠点を認めつつ、次には赤羽業に対してどうすればいいか聞くようになるという寺坂竜馬の転機に繋がる名言です。

この名言は中間試験前の補習を受ける際、寺坂竜馬だけが『NARUTO』のコスプレをした殺せんせーに『NARUTO』の単行本を用いた特別授業を受けさせられた時に出たツッコミになります。この時点ではまだ改心前であり、嫌な印象が残っていましたが、このツッコミだけはごもっともな意見だったので印象に残っている人が多いようです。

『暗殺教室』はアニメと実写映画が制作されていますが、寺坂竜馬は二つの作品でも出番があり、それぞれキャストがいます。そんな寺坂竜馬のアニメ声優と実写版の俳優について見ていきます。

アニメ『暗殺教室』で寺坂竜馬の声を演じたのは木村昴さんです。木村昴さんは2005年以降のアニメ『ドラえもん』でジャイアンこと剛田武の声優も演じており、作者公認で「E組版ジャイアン」と呼ばれる寺坂竜馬のキャストが決まった際には『暗殺教室』のファンの間で大きく話題となりました。

木村昴さんは1990年6月29日生まれの東ドイツ出身で、ドイツでの本名はスバル・サミュエル・バーチュとなっており、日本名では芸名と同じ木村昴となっています。2005年の『ドラえもん』でジャイアンを演じた時は15歳の中学生であり、そこから暫くはその役に専念していましたが、2011年の『輪るピングドラム』への出演から徐々に他アニメの出演を増やしていきました。現在はアニメ以外にも幅広く活動しています。

木村昴さんの出演作品は、アニメだと『ドラえもん』のジャイアン、『輪るピングドラム』の高倉冠葉、『ピンポン THE ANIMATION』のアクマ / 佐久間学、『ブブキ・ブランキ』の新走宗也、『遊☆戯☆王VRAINS』の草薙翔一、『東京リベンジャーズ』の林田春樹があります。また、メディアミックス作品の『ヒプノシスマイク』では山田一郎を演じており、作品内では好良瓶太郎の名前で作詞を担当しています。 

実写映画『暗殺教室』で寺坂竜馬を演じたのは菅原健さんです。実写だと髪色は再現されていませんが、髪型の刈り上げは再現されており、体格もしっかりあります。

菅原健さんは1995年7月15日生まれの北海道出身で、現在は鈍牛倶楽部に所属している俳優です。幼少期からアクション映画が好きだったことから役者を目指して上京しており、2014年から俳優として活動を始めています。実写映画の『暗殺教室』の第一作目は2015年の公開であることからデビュー初期の出演であり、その後は映画・ドラマを中心に出演しています。

菅原健さんの出演作品は、映画だと『ギャングース』、実写映画版『チア男子!!』、実写映画版『弱虫ペダル』があり、ドラマだと『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、『連続テレビ小説 エール』などがあります。また、特撮関係では『仮面ライダージオウ スピンオフ PART2 RIDER TIME 龍騎』、『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』、『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン＆バルキリー』に出演しています。

ここでは『暗殺教室』の寺坂竜馬に対する世間での評判や人気を見ていきます。最初の嫌な印象から頼れる性格になったことで読者からはどのような見方をされているのでしょうか。

『暗殺教室』の寺坂竜馬に対する評判としては初期の印象よりも改心後の印象が強く残っている人が多く、その姿についてはかっこいいという意見が見られました。特に渚やイトナへ𠮟咤激励するシーンが印象深いようです。

寺坂竜馬が序盤で渚に自爆テロを仕掛けさせたことやガキ大将気質なところは忘れていない人もいますが、それを踏まえた上で改心後に3年E組の面々と楽し気にする姿を見ると、感慨深く感じるという人もいました。『暗殺教室』ではこのようなキャラの良い変化が多く見られるものですが、特に寺坂竜馬は最初の印象が最悪とも言えるものだったことから余計にそう思わせるキャラになっています。

寺坂竜馬を含めた寺坂グループの関係性が『暗殺教室』内で一番好きであるという意見も見られました。元々は殺せんせーに対して反抗的な考え方を持つ寺坂グループ全体も話が進むごとに良い方向に変化しており、後にイトナが加わった後もその関係性は崩れずに、新たな魅力を生み出しています。

ここではもしものシチュエーションとして寺坂竜馬が中学生や7年後の政治家以外の立場だったらという妄想を考えていきます。改心後は頼れる印象のある男になっていますが、他の立場とそれがどのように作用するか考えると楽しいものです。

もしも寺坂竜馬が兄だったらいつでも助けてくれる優しい存在になると思います。性格的には仲間を大切にするところはあるので、身内である弟や妹に対しても同じような対応をしてくれることが想像できます。また、被っている要素が多いジャイアンが妹に対しては非常に甘いことから寺坂竜馬も同じように仲間内とは別で甘やかしまくるかもしれません。

もしも寺坂竜馬がマフィアだったら喧嘩っ早いならも組織を重んじる組員になっていると思います。ガキ大将的な性格や『暗殺教室』の作中での行動がマイナス方向に振り切れてしまった場合は粗暴な部分が浮き彫りになってしまいそうです。一方で、マフィアでも組織を作ることから組員に対しては良い部分の性格が出て、仲間から見れば腕っぷしの強さもあって頼れる存在になる可能性はあります。

もしも寺坂竜馬が野球選手であれば体格の良さから飛ばせる選手になっていそうです。『暗殺教室』のクラスの中でも最も身長があり、得意科目も体育であることから真面目に練習を重ねれば野球選手としてやっていける素質はあると思います。また、作中で見せた体格を活かした動きや7年後の政治家の秘書としてやっていけた体力があれば野球以外のスポーツ関係でも活躍できるかもしれません。

『暗殺教室』の寺坂竜馬は登場当初こそ荒っぽい性格で周りを困らせる問題児でしたが、殺せんせーやクラスとの交流を経て頼れる男になっており、性格以外にもメイド喫茶通いの趣味ができるなど、良い意味で初期と変わった部分が多いキャラです。そんな寺坂竜馬は原作漫画だけでなく、ジャイアンの声優が付いたアニメや実写映画にも出てくるので気になる媒体で視聴したり、見返したりしてみてください。