【スパイファミリー】ガーデンのメンバー紹介！組織の目的や仕事内容とは？

初期のヨルは暗殺の仕事の依頼は電話で連絡を受けていたため、組織の同僚だけでなく所属している組織も分かりませんでした。組織の名前である「ガーデン」という名前が登場したのは、スパイファミリーの7巻の44話です。しかし、単行本10巻が出た現在でもガーデンについて分かっていない事は多いです。まずは、ガーデンについて簡単に紹介していきます。

ガーデンは昔から存在する暗殺組織で、東国〈オスタニア〉に属しています。しかし、その存在は「WISE」やWISEに所属する『黄昏』だけでなく情報屋の『フランキー･フランクリン』も実体を掴めていません。ガーデンの主な仕事はヨル曰く「売国クソ野郎」を暗殺して排除する事です。ただし、スパイファミリー作中でのヨルのセリフから一般人は決して巻き込まないように徹底しているようです。メンバー同士では本名で呼ばず、コードネームで呼び合っています。

「スパイファミリー」は「少年ジャンプ+」で遠藤達哉さんによって2019年3月25日から連載されている漫画作品で、2022年10月時点では10巻の単行本が発売されています。2022年4月からはアニメ化され、同年10月からは第2クールが放映されています。さらに、2023年にはミュージカルの上演を予定しています。

ウェスタリア(西国)に所属する凄腕スパイの『黄昏』の次の任務は、東国の政治家『ドノバン･デズモンド』の動向を探る事です。黄昏は『ロイド･フォージャー』と名乗り、アーニャという娘を養子に迎えデズモンドの息子が通うイーデン校を受験させます。面接試験で妻が必要になり、たまたま知り合った公務員の『ヨル･ブライア』という女性と利害が一致した事で偽装夫婦となります。しかし、アーニャは「超能力少女」でヨルは「殺し屋」という裏の顔があり、隠し事を持った三人の奇妙な共同生活が始まりました。

ガーデンは非常に謎が多い組織です。単行本10巻時点で判明しているガーデンのメンバーは、ヨルを含めてわずか3名しかいません。スパイファミリー作中で登場したガーデンのメンバー3名を紹介していきます。

『店長』はガーデンでもかなりの上位の立場にいると考察されています。ヨルの事を暗殺者に育て上げ、暗殺の仕事を依頼している人物です。しかし、ヨルとの出会いや本名等店長自身の事は10巻現在では詳しい事は描かれておらず謎の多い人物です。ガーデニングを趣味としていて穏やかな人物に見えますが、ヨルが鈍っていないか確かめるためにヨルに斬りかかる一面もあります。

ガーデンで『部長』と呼ばれている人物は、バーリント市役所の部長を務める『マシュー･マクマホン』です。同じく市役所に勤めているヨルの上司でもあり、ガーデンでもヨルの上司を務めています。一見穏やかな初老の男性に見えますが、必要であれば拷問や殺人も辞さない冷徹な部分があります。戦闘能力も高く、ヨルとコンビを組む際は裏方に徹しています。

ガーデンに所属する暗号名『いばら姫』の正体は『ヨル･フォージャー』です。ガーデンには幼い頃から所属していますが、ガーデンに所属している事は夫の『ロイド･フォージャー』だけでなく実の弟である『ユーリ･ブライア』も知りません。スティレットのようものを武器として使用し、黒いドレスとハイヒールという姿で暗殺の仕事を行っています。絡め手は苦手ですが、スパイファミリー作中で見せている圧倒的な身体能力と格闘術等で真正面から暗殺を実行しています。

暗殺組織であるガーデンの目的は、ガーデンの名前と店長が登場したスパイファミリー原作の44話にて語られました。ガーデンの目的やメンバー達の強さ、スパイファミリー作中での仕事内容について解説していきます。

スパイファミリー作中で店長が述べた「この世界が美しくあり続けるため」というセリフからガーデンの目的が推測できます。ガーデンの主な活動は、東国内で売国行為を行おうとする要人の暗殺です。ガーデンの所属は東国となっていますが、上記のセリフから「東国だけでなく西国も含む世界的な平和を目的としているのではないか」とネット上では考察されています。

ガーデンの強さは「単身で一個中隊を殲滅」すると言われています。スパイファミリー作中での活躍を見る限り、『いばら姫』は真正面から標的の住処へと乗り込み単身で標的を殲滅するほどの実力者です。西国No1スパイの『黄昏』ですら、正面からの戦いでは勝ち目がありません。また、ガーデンの『店長』はヨルに戦い方を教えた人物である事から、ヨルと同等かそれ以上の実力を持っている事が推測できます。スパイファミリー作中では『部長』も高い実力を見せており、ガーデンは実力者揃いの組織として描かれています。

ガーデンでの仕事は主に暗殺を行っています。東国内で売国を行う要人を暗殺していて、ヨルも仕事中は暗殺対象の事を「売国クソ野郎」と罵っています。またガーデンは暗殺だけでなく護衛の仕事もこなしており、スパイファミリー作中でもガーデンが護衛の仕事を引き受けた「豪華客船編」が描かれています。

スパイファミリー作中でガーデンは、『オルカ･グレッチャー』とその息子『グラム』の護衛の仕事を引き受けています。オルカは東国で長年、裏社会に君臨していた「グレッチャーファミリー」というマフィアのボスの娘です。しかし、内部抗争によってグレッチャー一族は二人を残して死亡し、残ったオルカ親子も命を狙われ続けました。殺されたグレッチャーファミリーのボスに恩義があった店長は、二人を亡命させるためヨルと部長を護衛として派遣しています。

スパイファミリー作中には多くの組織が登場します。ヨルの夫で『ロイド･フォージャー』は「WISE」、ヨルの弟である『ユーリ･ブライア』は「SSS」に所属しています。スパイファミリーに登場した組織とガーデンの関係や、モデルとなったと言われている組織について紹介していきます。

「WISE(西国情報局対東課)」は、西国に所属する諜報組織です。主な活動の目的は、東国に潜入し東西の平和を脅かす人や組織の殲滅や活動の阻止を行っています。スパイファミリーの主人公『黄昏(ロイド･フォージャー)』もWISEの一員です。WISEとガーデンは目的がよく似ているため、今後協力する可能性は十分ありえます。しかし、黄昏は東国からは特に警戒されている対象のため、正体がバレた場合は標的にされる可能性もあります。

「SSS」とは東国の秘密警察の「国家保安局」の事です。潜入しているスパイの摘発や市民の監視等東国の治安維持が主な目的で、スパイファミリーで登場しているキャラでSSSに所属しているのはヨルの弟である『ユーリ･ブライア』です。ガーデンとの関係はスパイファミリー10巻の時点では繋がりが見えませんが、店長等のガーデン上層部とSSSが繋がっている可能性はあります。どちらにしても所属が同じで目的が似ているためガーデンと敵対する可能性は非常に低いと考察されています。

ガーデンのモデルはハッキリと名言はされていません。ファンからモデルではないかと言われている中で一番多かった意見は、1930年や1940年代に活動していた「マーダー･インク」です。他にも「殺人株式会社」「ブラウンズヴィル･ボーイズ」等とマスコミから呼ばれ、主にギャングやマフィア幹部の暗殺を実行していました。マーダー･インクでは暗殺をビジネスとして割り切って活動していました。

所属する暗殺者はロープやアイスピックを好んで武器として使用していて、ヨルが使用する武器とアイスピックは形状が似ています。さらにマーダー･インクの仕事の窓口は電話であり、電話でやり取りを行うことが多いガーデンとの共通点がいくつか存在しています。また、「ヴェアヴォルフ」というナチスドイツの暗殺部隊や、「聖心十字会」という作者の遠藤達哉さんの過去作の「TISTA」に登場する組織がモデルではないかという意見もあります。

スパイファミリー作中でヨルと結婚したロイドですが、勿論ヨルの身辺調査は行っています。WISEの調査結果は問題無しでしたが、実際にヨルは暗殺者と活動していました。この結果はWISEの調査能力が低いのかガーデンの情報操作能力が高いのかよく分かっていません。しかし、情報屋であるフランキーですらガーデンの実態を捉えられていないことから、ガーデン側の情報操作能力が高いのではないかと多くの読者が考えていました。

ガーデンに幼少の頃からヨルは所属しています。しかし、どのような経緯でガーデンで暗殺者として活動するようになったのか等はスパイファミリー10巻時点ではほとんど分かっていません。そのため、ガーデンの過去や他のメンバーについて色々と予想する読者もいました。

ガーデンの店長の事も本名を含みほとんどの事が分かっていません。店長の正体は、生きていたロイドの父親という説から物語の黒幕ではないかとファンによって多くの予想が立てられています。しかし、店長の情報は現状ではヒントが少なすぎるためその正体や考えを知るためには話が進むのを待つしかありません。

今回はスパイファミリーに登場し、『ヨル･フォージャー』が所属する「ガーデン」について紹介してきました。しかし、10巻まで発売された現在でもガーデンについては分かっている事は少なく、現状登場した中で一番立場が上の『店長』に至ってはコードネーム以外ほとんど分かっていません。これらの謎の部分が解明されるには、スパイファミリー本編でガーデンについての話が展開されるのを待つしかありません。