【トトロ】お父さん(草壁タツオ)のプロフィールと仕事内容を紹介!
『となりのトトロ』に登場するサツキとメイのお父さんが「イクメンで先進的」と密かに人気を集めています。本記事では、サツキとメイのお父さんについてプロフィールや仕事内容を調査しました。『となりのトトロ』作中で描かれたお父さんの魅力についても解説します。
【トトロ】お父さんのプロフィールと仕事内容
『となりのトトロ』作中では脇役的存在のお父さんですが、実は年齢や職業など細かい設定があります。まずは『となりのトトロ』お父さんのプロフィールや仕事内容について見ていきましょう。
サツキとメイのお父さん(草壁タツオ)のプロフィール
『となりのトトロ』に登場するサツキとメイのお父さんは「草壁タツオ」という名前です。作中では黒ぶちメガネにシャツ、赤いベストというインテリ風な出で立ちをしています。年齢は32歳、身長は180cmです。病気の妻の静養のために田舎へと引っ越しました。妻が入院しているため、引っ越し先の家ではサツキとメイと3人で暮らしています。穏やかな性格ですが、子供のように無邪気な一面もある人物です。
お父さんの仕事内容
サツキとメイのお父さんは考古学者・大学の非常勤講師・翻訳家と3つの仕事を掛け持ちしています。本業は考古学者です。お父さんの自宅での作業シーンでは考古学の本が積まれていたり、縄文土器の写真が飾られている様子が描かれています。サツキとメイのお父さんについて宮崎駿監督は「革命的な新学説の論文を執筆中で、縄文時代に農耕があったという仮説を立証しようとしている」と語っていました。「縄文農耕論」を唱えた藤森栄一さんという実在の考古学者が、お父さんのモデルになっていると言われています。
サツキとメイのお父さん・草壁タツオは、妻の入院治療費やサツキとメイの生活費を賄うべく、副業として大学の非常勤講師や翻訳家の仕事もしています。宮崎駿監督によると草壁タツオは週2回ほど非常勤講師として大学に出勤しているとのことです。『となりのトトロ』作中でもサツキがお父さんの勤める大学の考古学教室に電話をかけているシーンが描かれており、考古学関連の講師をしていることがわかります。
さらに、翻訳家として在宅で中国語の翻訳の仕事もしています。このような仕事内容に加え、小説版『となりのトトロ』では草壁タツオが北海道大学の寮歌を口ずさむなど北海道大学出身だと推測できるような描写もあり、彼が博識な人物であることがうかがえます。在宅ワークをメインに複数の仕事を掛け持ちし、サツキやメイの子育てを行う草壁タツオに対し、ネット上では「理想のお父さん」「イクメン」といった声も出ていました。
【トトロ】お父さんの魅力
ここからは『となりのトトロ』に登場するサツキとメイのお父さん・草壁タツオの魅力に迫っていきます。忙しい中でも子供に寄り添うお父さんの姿は多くの『となりのトトロ』視聴者の心を掴みました。
魅力①優しく温厚な性格
『となりのトトロ』に登場するサツキとメイのお父さんの魅力の一つ目は、優しく温厚な性格です。草壁タツオは、基本的に物腰柔らかな口調で『となりのトトロ』作中でも声を荒げて怒ったり、不機嫌になっている様子は描かれていません。仕事中にメイに話しかけられても面倒な顔をせずに話をしたり、子供達に引っ越し先の家を「お化け屋敷」と言われても「お父さんはお化け屋敷に住むのが夢だった」とユーモアたっぷりに返したりと終始優しいお父さんとして描かれています。
寝坊してしまいサツキに朝食やお弁当を作ってもらうなど、少し抜けている一面もありますが、その際も素直に謝っている様子が描かれています。『となりのトトロ』の舞台である昭和時代には亭主関白で厳格な父親像が一般的であった中、草壁タツオの人物像は多くの視聴者の印象に残りました。現在も草壁タツオに対し「あの時代の父親としては先進的」「イクメンの先駆け的存在」といった意見が出ています。
魅力②子供のことを信じる
サツキとメイのお父さんのもう一つの魅力として、子供のことを信じるという点も注目されています。作中ではトトロに出会ったメイが、サツキやお父さんにもトトロを見せようとトトロがいた場所へ二人を連れて行こうとするシーンがあります。しかし、その場所は見つからずサツキとお父さんに笑われてしまい、怒ったメイは二人に対して「本当にトトロはいた。嘘じゃない。」と主張しました。
このような場合、大人は子供の言ったことを嘘だと思い軽く受け流してしまいがちですが、草壁タツオは「メイが嘘つきだとは思っていない。メイはきっと森の主にあったんだ。」と真面目に答えています。小さい子供の言うことにもしっかりと寄り添うお父さんの姿勢に感心したという視聴者も少なくありません。子供の頃に見ていたときは特に気にしなかったけれど、自分が親になって改めて見たら考えさせられたという意見もありました。
サツキとメイのお父さんである草壁タツオは、在宅ワークをメインに複数の仕事を掛け持ちし、二人の娘の育児と両立していました。多忙な生活にもかかわらず、子供達にしっかりと寄り添う優しいお父さんは『となりのトトロ』の舞台である昭和時代の父親としてはかなり珍しい存在です。大人になってから作品を見た際に、お父さんの魅力に気づいたという人もいました。子供の頃から『となりのトトロ』を見ていたという人も、お父さんに注目して作品を見返してみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
まつこ
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