【紅の豚】登場人物のプロフィールまとめ！

『紅の豚』の登場人物で欠かすことができないキャラが、豚の姿をした主人公のポルコ・ロッソでしょう。ポルコ・ロッソと言う名前は、イタリア語でポルコは「豚」、ロッソ「赤い」という意味で名付けられたそうです。ポルコは第一次世界大戦の時のエースパイロットでしたが、自分だけが生き残ってしまった罪悪感から、魔法で豚の姿になったとされています。年齢は36歳で、現在は空賊を殺さずに、撃退する方法で賞金稼ぎとして生計を立てています。特徴的な口髭にサングラス、トレンチコート姿がトレードマークです。

続いて紹介する『紅の豚』の登場人物はポルコの昔からの顔なじみであるマダム・ジーナです。彼女はアドリア海の飛行機乗りがみんな恋に落ちてしまう程の魅力的な美女で「ホテル・アドリアーノ」の女主人です。今まで3人の飛行機乗りと結婚し、全員死別しており、現在はポルコに密かに思いを寄せています。物語の終盤で彼女は、ポルコがホテルの庭に飛行艇を停めたら、今後こそ彼を愛するという賭けをしていました。

次に紹介する『紅の豚』の登場人物は、ミラノにある祖父が経営する飛行艇製造会社で働くフィオ・ピッコロです。若干17歳という年齢ですが、とても才能がある少女で飛行機設計技師としてポルコの飛行艇の再設計を買って出ます。フィオはポルコの飛行艇に無理やり乗ってしまったり、空賊に立ち向かって行ったりと、とても勇敢で正義感が強いところがあるキャラクターです。劇中、フィオのキスでポルコが人間に戻りますが、年齢差もあり2人が結ばれることはなかったようです。

『紅の豚』の登場人物4人目は、第一次世界大戦中はポルコの戦友で、現在はイタリア空軍の少佐の職に就いているフェラーリン少佐です。彼は元戦友のよしみでイタリア空軍にポルコが捕まらないように裏で情報を流してくれる人物ですが、実際はまたポルコに軍に戻ってきてほしいと思っているようです。実在していた アルトゥーロ・フェラーリンというパイロットがモデルという説もありますが、公式に明言はされていないようです。

続いて紹介する『紅の豚』の登場人物はピッコロおやじです。ピッコロおやじはフィオの祖父であり、フィオが務める飛行艇製造会社の社長でもあります。ポルコとは昔からの知り合いで、彼の仕事っぷりには信頼を置いているようです。ピッコロのおやじには3人の息子がいますが、出稼ぎで不在のため、男手が足りなく、フィオ率いる親戚の女性を集めて工場を経営しています。

『紅の豚』の登場人物の6人目はアドリア海に拠点を構える空賊団「マンマユート」のボスで、彼はいつもポルコと張り合っているキャラクターです。子供を誘拐するといった酷い悪事を行っているようで実は子供に優しかったり、可愛いフィオにおだてられて調子に乗ったりと、とてもコミカルで魅力的な人物でもあります。

『紅の豚』の登場人物で最後に紹介するのが、ポルコにとってライバル的存在であるドナルド・カーチスです。アリゾナ生まれのアメリカ人ですが、その起源はイタリアにあり劇中では、空賊連合の用心棒として登場します。この作品で唯一ポルコと渡り合えるパイロット技術の持ち主ではありますが、美女を見るとすぐに口説いてしまうというキャラクターでジーナとフィオのことも出会ってすぐに口説いています。

『紅の豚』の主人公ポルコ・ロッソを演じたのは声優の森山周一郎さんです。森山さんは元々は舞台俳優でしたが、魅力ある渋い声質が買われて主に吹き替え担当の声優として、ハードボイルドな役柄をいくつも演じています。ポルコ役の話が宮崎駿監督からきた当初は、子供向けのアニメ映画だと思い断ろうとしたそうです。その話を聞いた娘さんが、断っちゃダメと忠告し、本作品への出演が決まったという逸話があります。

続いて紹介する『紅の豚』の登場人物を演じる声優は、マダム・ジーナ役を担当した加藤登紀子さんです。加藤登紀子さんの本業はシンガーソングライターであり、『紅の豚』の主題歌とエンディングテーマも担当しています。ポルコ役の森山周一郎さんとの掛け合いで、宮崎駿監督から何度もダメ出しをもらい、なんと36回もNGになったそうです。しかしながら、ジーナの落ち着いた大人の魅力をとてもよく表現されています。

次に紹介する『紅の豚』の登場人物の声優は、フィオ・ピッコロ役を務めた岡村明美さんです。1969年生まれの岡村明美さんは、『紅の豚』の製作が始まった時は、養成所を出たばかりの新人声優であり、デビューと同時にフィオ・ピッコロ役を獲得しました。デビュー当初は、セリフのぶっきらぼうさが良かったということでフィオ役に決まったようですが、その後もアニメやゲームの吹き替えなので人気声優の一員になり、代表作として『ONE PIECE』のナミ役があります。

『紅の豚』の登場人物の声優4人目は、フェラーリン少佐役を務めた稲垣雅之さんです。彼は声優業の傍ら、TVドラマや映画化もされた『SPEC』などに俳優として出演もしています。またエンターティナーを育成するアクティングインストラクターとして人気を博し、長澤まさみさんや元AKB48のメンバーなどを指導しているようです。そして芸能活動だけでなく、ミステリー作家としての顔もあり、各方面に才能を遺憾なく発揮しています。

『紅の豚』の登場人物、ピッコロのおやじを演じたのは、6代目桂文枝さんです。桂文枝さんと言えば日本を代表する人気落語家さんですが、以前から吹き替えの仕事がしたいという願望を持っていたようです。そしてそれを聞いたポルコ役の森山周一郎さんが、宮崎駿監督に直接交渉して桂文枝さんの出演が決まったそうです。また過去には声優として、高畑勲監督の『じゃりン子チエ』にも出演していました。

続いて紹介する『紅の豚』の登場人物の声優は、マンマユート・ボス役を務めた上条恒彦さんです。上条さんは、声優業だけでなく、俳優、歌手と幅広く活躍しています。スタジオジブリ製作の作品では、『もののけ姫』のゴンザ役や『千と千尋の神隠し』の千尋の父役を任されるなど、ジブリ作品の常連と言えるでしょう。敵役でありながら、どこか憎み切れないマンマユート・ボス役を魅力的に演じていました。

最後に紹介するのが、『紅の豚』の登場人物でドナルド・カーチス役を演じた大塚明夫さんです。大塚明夫さんは言わずと知れた声優界の大御所で、その心地よく響く低音の声質を耳にしたことがある人は多いでしょう。多くの人気アニメや吹き替えを担当しており、スティーヴン・セガールの専属吹き替え声優であることで有名です。大塚さんは本作で、ドナルド・カーチス役をとてもコミカルに演じています。